皆さん。お久しぶりです。
ヴェンです。最近忙しくて二ヶ月以上来れませんでした。申し訳ありません。
最近、KH短編集の第二巻が発売されたので、早速本屋で購入しました。物語の本筋に関係がありそうなのは、最後の二つの話だけでしたが、それ以外の話も面白く、お勧めの一品です。
今回は、その短編集の重要そうな(小説限定の)部分を抜粋したいと思います。
短編集II エピソード5 『LAST MINUTE TO THE CASTLE OBLIVION』
引用:
"存在しなかった世界〃のその城の奥にある小さな部屋に、ゼクシオンは向かっていった。その向かい側から、ひとりの男が騒がしい足音をたてながら階段を駆け下りてくる。
「ゼクシオン!ゼクシオン!」
男——— ヴィクセンはゼクシオンに呼びかけるが、ゼクシオンは冷たく答える。
「なんですか、騒々しい」
ゼクシオンは騒々しく大仰になることがある、この男のことがあまり好きではない。好きも嫌いもノーバディとなったときになくしてしまった感情だが、人間だった頃の記憶は残る。そう、人間だった頃から、自分はこの男のことが嫌いだった。ただし、その研究に対しては尊敬すべきところもある。
「ゼムナス殿はどこだ?」
「いつもの場所へ」
〜大体同じなので中略〜
「昨日も一人見つけてきたんだ。たしかマ−なんとかって名前になったらしいな」
「マールーシャでしょう」
ゼクシオンは振り返ると答えた。シグバールにとって新たな機関のメンバーがどんな名前でも、どうでもいいことなのだろう。
「もうご存知とはな。さすがゼクシオン殿だ」
からかうような口調のシグバールにゼクシオンは足を止めた。
かつて、あの人の弟子だった頃から、自分はシグバールにずっと見下ろされている気がする。もっともシグバールは、ゼムナス以外すべての人物を見下ろしているようだったが。
「これで機関も11人。けっこうな数がそろったからな。今日だけレクセウスに代理を頼んで休んでるってハナシ。明日のお仕事のためにな」
「では、せいぜい英気を養うのですね。僕には今日のお仕事がありますので、これで」
ゼクシオンは喋り続けるシグバールがうっとうしくてたまらなくなり、背中を向けたまま歩き始める。
それに ———。
「おかたいねぇ。楽しくお話しようぜ〜」
〜以下、大体同じなので省略〜
個人的に重要だと思うワードは赤くしてみました。
まだ続きます。