最近更新ができていませんが生きてますよ!?
こちらの都合で全く小説に手を出せなくなってしまいました・・・
一回一回が遅いですがどうぞよろしくお願いします。
だんだん核の話に入ってきましたが、原発事故は全く意識していません。
映画ベースで話を進めているのでどうも核の話になってしまいまして・・・
もし、不快な思いをした方がいらっしゃいましたら、申し訳ないです。
こちらはZER4作成の映画BIOHAZARD IN CSOを元に作っています。
舞台設定、人物設定は全く同じです。
なお、CSOのキャラクターが登場しますが自分のオリジナルの作品なので
性格が完全に理想とかけ離れていると思います。
それでも見てくださるかたはよろしくお願いします。
途中でこーどさん作成の「ある一人の兵士の日誌」↓
/thread/ある一人の兵士の日誌/397211/
に登場するアーノルドが出演しますがこーどさんとのタイアップであり
人物設定は異なります。
それからいきなり1年後みたいに大幅に時が経過することがしばしばありますが
それは映画との時間軸の調整のため仕方なく入れています。
どうか手抜きだと思わずに見てやってください・・・
当然フィクションです。
それから政府を馬鹿にする発言が多いですが
フィクションですよっ!
プサイ
No.10739211
2011年02月23日 21:02:35投稿
引用
大手薬品企業パラソル社の本部が近辺にある。
ジェニファー:私の名前はジェニファー。
フリーカメラマンであり、新聞記者だ。
勿論女性よ。言葉遣いが悪くても正真正銘女性。
ジェニファー:新しい記事を探してはいるもののそう簡単には見つからない。
ジェニファー:最近の軍事情について話を聞くために幼馴染である
ナターシャに話を聞くことにしよう。
2004.3.21AM10:30 ジェニファー、ナターシャと合流
ナターシャ:こうして会うのも久しぶりね。
いったいどれほど会わなかったか・・・
何処の軍かはいまだに教えてもらえないがアメリカの大きな軍に入った
・・・と聞いている。
現在は明らかな私服で来ているが・・・
左足にホルスター(ハンドガンを収めるケースの事)をつけていた。
大きさ的にデザートイーグルだろうか・・・
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・デザートイーグル
「小柄な人間や女性、子供が撃つと肩の骨が外れる」事で評判な
自動拳銃用弾薬として世界一の威力を誇るマグナム。
場合によってはハンドガンとして扱われる。
ちなみにCSO内ではハンドガン(セカンダリウェポン)として使用可能。
上記の通り、肩が外れる・・・と言われるが
実際は射撃姿勢、扱いにさえ気をつければ誰でも無傷で撃てる。
ハンドガンとしては大きく、通常のホルスターでは収納できないので
一目でデザートイーグルだと分かってしまう。
熊なら(弾の種類にもよるが)一撃で沈められる。
ナターシャ:軍の話はできないけど・・・
日本のパラソル社の動きはきになるところよ。
ジェニファー:この近くにある会社の子会社のことね?
いつの間に子会社を出すほど大きくなったのかしらね?
ナターシャ:ただの薬品企業にしては進出スピードがおかしいわ。
去年の7月27日に設立されたはずなのに・・・
ジェニファー:興味深い記事が私を待ってる気がするね!
早速行こうかな・・・
ナターシャ:待って、裏がある以上あなたの身の危険もあるわ。
私も付いて行ったほうがいいんじゃない?
ジェニファー:あなたは軍の事があるじゃない・・・
ナターシャ:実は私も潜入任務として依頼されているのよ・・・
どう言えばいいか分からない。
潜入任務?彼女の入っている軍は普通の軍ではない・・・
そう分かっていても幼馴染だとどこか安心して行動したくなる。
ナターシャ:いくら日本で銃刀法違反だと言っても・・・
これはアメリカ政府の依頼だから・・・
最悪銃を使ってもいいよね・・・?
突っ込みたいが突っ込めない。
むしろ突っ込みどころしかなくて突っ込めない。
ナターシャ:あまり時間はないわ。
明後日、空港で会いましょう・・・
今まで彼女の言っていることは嘘だろうと思っている
明後日、本当に銃を持っていたら信じるしか無いが・・・
プサイ
No.10740726
2011年02月24日 18:34:16投稿
引用
見たくない光景だった。
ナターシャは巨大なスーツケースを持って来たが
そんなことよりも左足の方が気になった。
左足には例のホルスターがセットされていた。
何事も無かったかのように飛行機に乗り込んだが
スーツケースの中は
デザートイーグルの予備弾薬と弾倉と
M92Fと大量の弾薬と弾倉と
C4と多少の着替えに
少しだけ日本のお金が入っていた
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・M92F
世界中の警察、軍隊で愛用される恐らく世界一有名なハンドガン。
べレッタと呼ばれ、ZER4も銃の中で一番のお気に入りである。
某ゾンビゲーム、バイオハザ○ドではハンドガンでよく登場して
STARSの特殊モデルまで登場する。(サムライエッジ)
9mmパラベラム弾を使い15発装填できる。
15発という数は最近では普通になってきているが
発売当時は驚きの装弾数であった。
- ---------------------------------------------------------------------------
日本なのだから当然止められる(最悪捕まる)だろうと思っていたが、警備員はスルーしてしまった。
X線でスーツケースも通したが見事にスルーされた。
ここまで来ると本当に国からの依頼なのか
ただ単に馬鹿すぎる警備員が運良く検査係だったのか
のどちらかになる。
ナターシャ:ここから少し離れた所に別荘があるの。
そこならゆっくり話せるし・・・
とりあえずタクシー捕まえましょ。
ジェニファー:急ぐんじゃなかったの?
ナターシャ:あなたに大まかな作戦を教えなくちゃ・・・
遊びに行くんじゃないんだから・・・
あなたも遊びじゃなくて仕事で行くんでしょ?
命の危険性もあるって言うのに・・・
ブツブツ言いながらナターシャはタクシーを捕まえ、そのまま発進させた。
私もナターシャも日本語ぐらい普通に話せる。
彼女はミリシャと呼ばれる場所に向かった。
2004.3.4PM8:00 ミリシャに到着
山中だが家がある。
どうやらこれがその別荘だろう。
ナターシャ:うーん・・・ここに来るのも久々だわ・・・
大事な事を伝えたら今日は遅いし、たっぷり休みましょう
鍵は無かった。
ナターシャ曰く大事な物なんてないから大丈夫
だそうだ。
少し遅い夕飯を食べ、ついに本題に入った。
ナターシャ:まずはコレ。
と言って、突然スーツケースに入っていたべレッタを渡してきた。
ナターシャ:いい?自分の身に何かあったら構わず撃つのよ。
もし殺しても私がいるから大丈夫よ。
政府公認の任務なんだから・・・
と言って、さらにべレッタの弾を渡してきた。
ついでに弾倉も。
ナターシャの話は見事に3時間近くかけて説明してきた。
簡単に説明すれば生物兵器を製造している可能性があるという事だ。
ナターシャは生物兵器が本当に製造されているかの確認を任されたらしい。
ナターシャ:あなたはあなたで記事にすればいいわ。
あ、証拠写真も撮ってね。
最後に真剣な目つきでこう言う
ナターシャ:私が死んだらピューマシティにいる彼氏に死んだ事を伝えてほしいの。
ジェニファー:彼氏はあなたが政府の任務を受けてる事知ってるの?
ナターシャ:いいえ・・・軍に入ってる事は知ってるから
戦争に巻き込まれて戦死したって伝えてくれればいいわ。
あなたは偶然その戦争をリポートしていたって言えばいいんだし。
ジェニファー:第一、あなたが死ぬほど厳しい場所なら私が先に死んでるわよ。
ナターシャ:そういう悪い事考えないの。ほら。コレ無くさないでよ?
死んだ時の事、今考えただろ
そんな突っ込みを入れる前にナターシャは140.85と書かれた紙を渡してきた。
ゲーム好きな私にはどう考えてもあの数字としか思えない。
ナターシャ:明日は早いし、今日はもう寝ましょう。
明日は終わりの始まりの日よ。
終わりの始まり・・・ナターシャの好きな言葉だ。
私はべレッタを握ってベッドへ倒れこんだ。
夢ではない。現実だ・・・
いや、現実と言う悪夢なんだ・・・
そう考えているうちに寝てしまった。
プサイ
No.10742555
2011年02月25日 19:12:23投稿
引用
起床したがやはり私はべレッタを持っている。
ナターシャが顔を覗き込んできた。
ナターシャ:もう十分寝たでしょ?
朝食をとったら出発よ。
彼女は帽子(ベレー帽?)をかぶり
軍服と思える緑っぽい服装をしていた。
中は赤いネクタイに白いシャツだった。
右肩には階級を示す階級バッチがしってあった。
軍の事はあまり分からないが
銀の星二つに銀の線が星の下に引かれていた。
本当に朝食を食べたら出発してしまった。
2004.3.5AM7:00 ジェニファー、ナターシャ出発
ミリシャに止めてあったナターシャの(物だと思われる)車で
パラソル社に向かった。
2004.3.5AM9:41 パラソル社に到着
ナターシャ:結構朝になっちゃったわ・・・
まぁいいわ。行きましょう。
そういって目の前の鍵のかかった門にC4を仕掛けていた。
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・C4
正式名称:コンポジション4
粘土状なので固形爆弾では難しい隙間でも詰め込むことのできる使い勝手の良い爆弾
衝撃を与えようが銃で撃とうが火に入れようが爆発しない。
確実に爆発させるためには起爆装置や雷管を使う。
3.5kg集めれば200mmの鉄筋の柱でさえ吹き飛ばす事ができる。
ゲームの爆弾として代表的な爆弾。
CSOでも登場するがこちらは制限時間で爆発する。
勿論撃っても何も無い。手榴弾投げても何も無い。
- ---------------------------------------------------------------------------
爆発させたらバレるでしょ!なんて言う暇も無くナターシャはC4を爆発させた。
当然門は大破した。
ナターシャ:さっさと潜入しましょう・・・
今ので警備員の気を引くのよ。
ジェニファー:ようやくまともな事をしたのね。
ナターシャ:・・・ほら、早く行くわよ。
そう言って中へ入って行った。
ナターシャは既に銃を取り出していた。
ナターシャ:分かるでしょ?このニオイ・・・
人の血のニオイよ・・・
入った瞬間に分かるほど強烈だった。
立ち入り検査があったらどうするつもりだったのだろう・・・
消臭力が100個あっても消臭しきれないだろう。
・・・そもそも消臭力はトイレだし・・・
中は薄暗く人気が無かった。
ジェニファー:なんで誰も居ないのかしら・・・
ナターシャ:ちょうどトラブル起こしたところだったんじゃない?
ジェニファー:まさか・・・
ナターシャ:とりあえずここら辺から捜査しましょ。
私は新聞記事を探すだけのつもりだったのに
協力しなくてはいけないとは・・・
そう思いつつ仕方なく捜査を始める。
周辺には人一人入れる大きさのポッドが無数に並んでいた。
中を覗けるような窓は無く、何が入っているかまでは確認できない。
ナターシャ:こじ開ければ中が見れるかしら?
そんな事を言った瞬間、ブレーカーが作動したのか
突然電気が消えてしまった。
プサイ
No.10747264
2011年02月27日 09:09:29投稿
引用
ナターシャ:落ち着いて・・・銃を構えて・・・
人を撃つなんて経験は無い。
射撃場に行って的当てした程度だ。
しばらくすると電気はついた。
ところがポッドの扉が開いている。
ジェニファー:ナターシャ!ポッドが開いてる!
ナターシャ:中身は無いわね・・・
逃げた・・・なんて事はないよね?
私はポッドの写真を撮った。
ポッドの中は真っ暗だったので気がつかなかったが
カメラのフラッシュで初めて気がついた。
真っ赤な血でポッドの中は赤く染まっていた。
ナターシャもその瞬間を見ていた。
私は驚いて固まっていたがナターシャは
近づいてよく調べようとしていた。
その時、うしろからうめき声が聞こえた。
ナターシャ:気味悪いわ・・・
様子見に行きましょう・・・
ジェニファー:気味悪いっていいつつ行くのね・・・
それからは二人とも黙って歩く。
うめき声は徐々に大きくなりついにその姿を現した。
ナターシャ:うわぁ・・・
続いて私も見る。
そこに居た者はもはや人とは思えなかった。
形は人間だが、全身の皮が剥がれたかのように赤く
そして筋肉や内臓が丸見えになっていた。
その姿はゾンビとしか言いようが無い。
そして青く光る目がこちらを向く
ナターシャ:何があった?言ってごらん・・・
そう言ってナターシャは近づく
ゾンビ:ウグワァァァ!!!
ナターシャ:この野朗!
ゾンビはナターシャに飛びついたが問答無用でナターシャは蹴り飛ばした。
ゾンビは動かない。
ナターシャ:やっぱり・・・生物兵器が・・・
しかも人間がベースの・・・
写真撮ってよ・・・
ナターシャも相当驚いているようだ。
私は写真を撮った。
ジェニファー:とりあえずここから離れた方が良さそうよ。
安全な場所を探さなきゃ・・・
ナターシャ:もう遅いわよ。どこも安全じゃない。
さっきの停電で全てのポッドが開いたはずだわ・・・
中に入っていたのはゾンビよ・・・
再び他のゾンビが別の場所から現れた。
先ほど蹴ったゾンビも動き出した。
ナターシャ:蹴りなんかじゃ意味が無いわ・・・
ジェニファー:頭よ!頭を狙って!
ナターシャ:ゲームのやりすぎよ!でもそうかもしれないわね・・・
ナターシャはデザートイーグルで撃った。
銃声が響くと同時に「バキッ」という音も聞こえた。
ナターシャ:ウグッ!
この状況から考えられる事はナターシャはデザートイーグルで
腕の骨を折ったらしい。
ナターシャ:実は火薬を通常の2倍に・・・
おかげで一体のゾンビは木っ端微塵と言っていいほど
破裂したがまだもう一体いる。
ナターシャ:お願い・・・逃げて・・・
ジェニファー:ダメよ!私だって・・・
そう言って銃を構える。
ところがものすごく震えて標準が合わない。
モタモタしているうちにゾンビはナターシャに近づく
ナターシャはデザートイーグルを片手で構えたがすぐに下ろした。
デザートイーグルの片手撃ちは非常に失敗しやすく危険である。
しかも2倍の反動では絶対にできない。
ナターシャ:私の命を無駄にしないで!
そう。骨折は信じられないほどの激痛を伴う。
何もできなくなるほど痛い。
ナターシャは死を覚悟したのだろう。
私ははっと気がつく。
この場面を撮ればそれは大きな証拠になる
そう思ってカメラに手をかけた。
ところが
ナターシャ:何馬鹿な事考えてるの!?
早く・・・逃げて・・・
私は限られた時間で究極の選択を迫られた。
友の、大親友の最後の願いを聞く
記事として最高の作品を手に入れるだけでなく
ゾンビという残酷な兵器の存在を知らせる
そしてゾンビはナターシャに向かって思いっきり引っかいた。
この瞬間を私は撮った。
ナターシャ:うああああぁぁあぁぁ!
そしてナターシャは地面に崩れる。
その死相は辛く、悲しく、苦しく、そして
私に対する失望の表情をしている。
私は走ってその場を去った。
ケビン・カーターもこんな気持ちだったのだろうか・・・
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・ケビン・カーター
南アフリカ共和国の報道写真家
「ハゲワシと少女」で有名。
その時、報道か人命かどちらが大切なのかを迫られた。
ケビン・カーターはその写真を1994年に撮り、ピューリッツァー賞を受賞した約1ヶ月後に
車の排気ガスで自殺した。(一酸化炭素中毒死)
- ---------------------------------------------------------------------------
ナターシャのあの顔が頭から離れなかった。ジェニファー:これから私はどうすればいいのだろうか・・・
とにかく走った。長い廊下をゾンビに追いつかれないように走った。
100mぐらい廊下を走ると倉庫のような扉があった。
ジェニファーはすぐさま駆け込む。
運良く中から鍵をかけられる倉庫だった。
ジェニファー:誰も・・・いないわね・・・
小さかったため100%誰もいないと確信があった。
残りの弾を確かめる
ジェニファー:弾倉が残り5個・・・
あと90発って事ね・・・
無くなったらどうしようか・・・
外から扉を叩いている人がいる。
ゾンビに違いない。
扉以外に脱出口は無いか探す。
プサイ
No.10749619
2011年02月27日 21:19:25投稿
引用
ジェニファー:私・・・運がいいのね・・・
しかもネジが外れていて簡単にふちを外せた。
ジェニファー:うわ・・・汚い・・・
こんな所でゾンビと出くわしたら最悪よ・・・
そこは狭く、人一人が限界だった。
しかも1m動くのに10秒はかかるのではないかと思うほど滑りが悪い。
ゾンビと出くわしたらそれこそお終いだ。
とにかく早く出たかったため一番近い出口から出た。
ジェニファー:ああ・・・ここは・・・!?
開いた口が塞がらなかった。
そこにはまた長い廊下があったがここは捕虜収容施設だったらしい。
鉄格子が沢山並んでいる。
私は近寄ろうとした。
捕虜:誰だ・・・?ここの者では無いな・・・
一体何者だ?
そこに居たのはSASの軍服を着た一人の男性だった。
男性と言っても20歳前後のまだ若い声だった。
男性:俺は見ての通り。
実験に使われ、人として扱われなくなった落ちこぼれだ。
何がいいたいか分かるな・・・?
助けろ・・・とでも言うのだろうか・・・
男性:カメラを持ってるという事はニュースでも探しに来たのか?
俺は沢山持っている。このパラソル社の情報を・・・どうだ?
まわりの捕虜はみんなアイツだけという目つきをしていたが
ナターシャの事でいっぱいでもうどうでもいい気がしてしまった。
コイツだけ出せばいいんだと・・・
ジェニファー:いいわ。絶対に教えてよ。
男性:勿論だ・・・鍵の場所なんてちっとも分からない。
そこら辺は自分でなんとかしてくれ。
そしてその男性の鉄格子から離れた。
少し歩くと後ろから声が聞こえる。
???:誰だ!?
止まるんだ!動くなよ・・・
ジェニファー:ここの監視員ね・・・
私をどうしようと・・・?
監視員:もちろん実験台として有効に使うよ
さあ・・・武器を捨てろ・・・
そんな事を言いながら近づいて来た。
更に銃を突きつける。
仕方なくべレッタを地面に置く。
次にカメラを置こうとした。
監視員:ほう・・・撮影していたのか・・・
こりゃ生かしちゃいけないな・・・
えっ!と思い思わず振り向く。
監視員はカメラを見ている。
チャンス!と思い、監視員の目の前でフラッシュを焚いた
当然目の前ではこの光は強烈である。
監視員:ああ!目が・・・目があああああ!
ムスカか!という突っ込みの代わりに
股間蹴りを食らわした。
監視員の意識は十分あるし、苦痛で叫んでいるが
戦える状況では無いようだ。
だがこのまま放っておけば増援を呼ばれたり面倒だ。
先ほどの男性に意見を聞きに行く。
男性:はぁ・・・なかなかフラッシュはいいアイデアだが・・・
その後すぐ撃つべきだっただろ・・・
ジェニファー:弾の無駄になると思って・・・
男性:それであの監視員の玉を無駄にした・・・と?
突然の下ネタで沈黙が流れる・・・
男性:すまない。
心配しなくてもあの監視員がハンドガンぐらい持ってるだろ?
持っていったらどうだ?
弾の補充の代わりにもなるし、二丁もっていたほうが便利だぞ。
それもそうだと思い、すぐさま監視員の近くに寄る。
まだ監視員は倒れていた。
近くに落ちていた銃を拾う。どうやらコルト・パイソンの2.5インチだった。
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・コルト・パイソン
1956年に発売された357口径のマグナム。マグナムとしては代表的な銃である。
装弾数は基本的な6発。
コルトシリーズにはほかに
コルト・ディテクティブスペシャル(コブラ)
コルト・キングコブラ
コルト・ダイアモンドバック
コルト・アナコンダ がある。
どれも商品名に蛇の名前が入る。
コルト・パイソンには6インチ、2.5インチ、4インチ、8インチがある(発売順)
もちろん性能は抜群。安定性もある。
- ---------------------------------------------------------------------------
携帯しやすいように2.5インチだったのだろう・・・スピードローダー(次回記載)は監視員のポケットに3個入っていた。
つまり、24発撃てる。
少ないとは言え、一発一発が強力だから大丈夫そうだ・・・
とりあえず監視員は近くにあったロープでグルグル巻きにしておいた。
そして収容施設を去った。
プサイ
No.10751708
2011年02月28日 19:00:15投稿
引用
今のところ人はあの収容施設でしか見かけていない。
あのSASの隊員と思われる男性の鍵も見つからない。
幸いゾンビとは遭遇していない。
コルト・パイソンと弾だけでなくスピードローダーまであったのはマグナムを
使い慣れていない私にとっては非常にうれしいものだ。
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・スピードローダー
基本的にマグナムは弾切れを起こすと一発一発弾を詰めなおさなくてはいけない。
そうとう訓練した人でなければすぐにはリロードはできない。
とくに銃撃戦の真っ只中でゆっくりリロードしていたらそれこそ命の危険に繋がる。
スピードローダーは一回で一気に全ての弾をリロードし、時間を短縮してくれる。
CSOのアナコンダでもスピードローダーが使われる。
もっともスピードローダーに前もって弾をセットする必要があるが・・・
- ---------------------------------------------------------------------------
しばらく歩くと電子ロックのかかったドアを発見した。カードキーが必要らしく、私には入れそうにない。
ドアの隣にあるプレートには「研究施設入り口」と書かれていた。
ジェニファー:カードキー・・・
ここの社員だったら誰でも持っているのかしら・・・?
折角ここまで来たのだがまた収容施設に戻る事にした。
ジェニファー:あの監視員なら持っているはずだ・・・
収容施設に戻ると先ほどと変わらぬ光景が待っていた。
縛られっぱなしの監視員からカードキーを没収した。
ジェニファー:また戻るのね・・・
これ以上私には行動する意味が無かった。
十分写真は撮れた。
証拠としては文句はないはずだった。
ただ、あのSASの男性と約束をしてしまった以上どうしても
やらなくてはいけない気がした。
そうこう考えているうちに例のドアにたどり着いた。
カードを通すと「ピー」という音と共にドアのロックが解除された。
ジェニファー:いよいよ本番ね・・・
一体どんな研究をしているのだろうか・・・
中の雰囲気はあまり変化が無く
強いて言うならニオイが消えたこととポッドが少なくなった事だろう。
ただ、ポッドはどれも開いていた。
研究員と思われる人も見当たらない。
ジェニファー:誰か居るのかー?
返事なんて期待してないし、存在を知らせることになると
言った直後に後悔した。
???:ジェに・・ファー?
聞き覚えのある声が廊下に響く。
振り向くとそこにはナターシャがいた。
ジェニファー:ナターシャ?あなたどうして・・・
ゾンビにやられて・・・
カードキー無しでどうやって・・・!?
振り向いたとたんにそこに居たのは
ナターシャではないと疑ってしまった。
ナターシャの腕はデザートイーグルによる骨折のためか通常ではありえない方向に向いていた。
それどころかゾンビの一撃を運悪く顔に食らったらしく片目が潰れていた。
右足はゾンビに噛まれた跡があり、よく見ると明らかに変な歩き方だった。
服には血が付いていて、来たときのナターシャとは大違いだった。
だがナターシャは苦痛の声の一つも上げていない。
手を伸ばせば届きそうな距離まで近づくとようやく口を開いた。
ナターシャ:ドウしテ・・・サイごノ・・願い・・・キカナかっタ?
話し方がおかしい。最悪の事態が頭に浮かんだ。
ジェニファー:でも・・・これで任務は達成できたわ。
私も証拠写真が撮れたし・・・
あなたも無事なんだし・・・
ナターシャ:ブジジャナイ・・・オマエノセイデ・・・
声が出なかった。
ナターシャに「お前」なんて言われた事が無かった。
ナターシャ:ワタシトイッショニ・・・
ジェニファー:うわあああああああ!
思わず持っていたべレッタを構え、そして撃ってしまった。
一発撃つと腹に当たり、二発目は腕に当たった。
そして三発目には顔に当たり、そのままナターシャは倒れた。
今度こそ動かない。
ジェニファー:ナターシャが・・・ゾンビに・・・
これでまた一つ知った。
ゾンビに噛まれると噛まれた人もゾンビになる。
倒すためにはヘッドショットが有効。
そして、ゾンビになる前の最後の記憶が強く表れる・・・
全身が震えていた。
小さい頃から一緒だった仲の良い唯一信じあえるであろう人を
自らの手で殺したのだ。
たとえゾンビという別の者になってもやはり幼馴染は幼馴染だ。
全てが嫌になってしまった。
一つの記事のためにどうしてここまでするのだろうか・・・
私もここで友に殺された方が幸せだったのではないか・・・
突然足音が聞こえてきた。
私は我に帰り、急いで物陰に隠れた。
ここの研究員と思われる人がナターシャの死体を発見した。
研究員1:侵入者か・・・
研究員2:銃で撃たれてるぞ・・・?
まだ他に誰かいるのか・・・!?
研究員が回りを探し始めた。
私は急いで移動した。
プサイ
No.10754931
2011年03月01日 19:05:52投稿
引用
あいにくカードキーがまた必要になった。
使ってみると
「研究員レベルは1です。この機械を動かすには6必要です。」
というガイドの声が聞こえた。
ジェニファー:要するにあの監視員はクソって事だ。
渋々あたりを見回すとなんと捕虜収容施設の鍵があった。
とりあえず全て持っていく事にした。
ナターシャの死体がある場所に戻った。
ところが、研究員どころかナターシャの死体まで消えていた。
ジェニファー:まだ生きていた・・・?
そんなはずが無い・・・
結局、それ以外は来たときと変わらぬ雰囲気だった。
捕虜収容施設にたどりつくと、捕虜の2分の1が消えていた。
しかも、残りの2分の1のうちの半分(全体の4分の1)の扉が開いていた。
残りの4分の1の捕虜は何かに怯えて奥に閉じこもっていた。
あの男性の鉄格子にたどりついた。
男性:やっと来たか・・・
えっと・・・この鍵だな・・・よし。
鉄格子が開いた。
男性:二丁持ってるだろ?
片方貸してくれ。
私は使い慣れていないコルト・パイソンを渡した。
男性:俺はSASの隊員って・・・さっき言ったな・・・
名前は・・・悪いが、SASの隊員である限り秘密なんだ。
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・SAS
Special Air Serviceの略。イギリス軍陸軍の事である。
air から空軍と間違えられがちだが、第二次世界大戦で
敵地に空から乗り込んだことから付いた名称であり、立派な陸軍である。
エリート部隊であり、仲間ですら誰なのか分からない
それほど個人情報については極秘にされている。
もちろん、仲間はコードネームで呼び合うしかない。
顔もガスマスクで確認はできず、声もガスマスクで籠るため誰なのか判断できない。
- ---------------------------------------------------------------------------
男性:まあ・・・隊長って呼んでくれ・・・一応αチームの隊長だし・・・
ジェニファー:で?なんでこんなに人が居ないの?
隊長:半分は実験に連れ出された。
4分の1・・・つまり、ここにいるはずの人の半分は
・・・ゾンビになった。
ジェニファー:詳しく聞かせて。
隊長:このパラソル社はTウィルスと呼ばれる人をゾンビ化させるウィルスを作っている。
俺たちは調査で来たのはいいものの、ゾンビなんて未知の敵と遭遇して
結局ここの社員に捕まって、今に至る。
ジェニファー:実験って・・・ウィルスを投与して・・・?
隊長:そうだ。多分ゾンビ化した仲間は入れられたって事だろう。
俺はなぜか入れられなかった。
だからゾンビ化する心配は無い。
ジェニファー:ゾンビ化した人は何処へ?
隊長:さぁな。奴ら自力で鉄格子を壊して
そのまま何処かへ行っちまった。
もしかしたらこの近辺を歩いているかもしれない。
囲まれる前に早く離れよう。
出口が何処だか分かるか?
ジェニファー:しまった・・・!
通気孔から来たんだった・・・
その通気孔は高すぎて肩車をしても届かない。
隊長:他の出口を探すしかないな・・・
2004.3.5PM4:39 SASの男性隊員αチーム隊長 救出
ジェニファー:監視員はどうしたの?
隊長:ん?アイツなら何処かへ消えたよ。
ゾンビが脱出したときに確認したらいつの間にか居なくなってた。
ジェニファー:応援でも呼ばれたら面倒じゃない?
隊長:そうだな・・・早く抜け出さないとな・・・
ジェニファー:それにしても外から見て感じた大きさより
とても大きいわ・・・迷宮じゃない・・・?
隊長:俺らも中がよく分からないまま入ったからな・・・
おっと・・・道を間違えたか・・・
目の前にはゾンビが数人いた。
ざっと見て10人ぐらいだった。
隊長は私が何か言う前にコルト・パイソンを撃った。
隊長:何ボーっとしてんだ?
経験が少なくても手伝ってくれよ。
そういわれて私も(仕方なく)撃った。
隊長は次々と撃ち、私が構えている間に
6人を6発でキレイにしとめた。
私もバン!バン!と二発撃つが二つともはずしてしまった。
隊長:おいおい・・・当たってないぞ?
そう言って隊長はさらに4発撃ち、4人倒す。
どうやらピッタリ10人いたらしい。
隊長:この調子で来てくれるとありがたいなぁ
のんきな事を言いながら隊長はドンドン進んでしまった。
私も隊長について行く。
だが不思議な事に私は、ナターシャを撃つことに抵抗があったのに
隊長はさっきまで自分の隊員だった者を平気で撃ち殺していた。
精神的な訓練もしているのだろうか・・・
隊長ののんきさに思わずそんな事を考えてしまった。
プサイ
No.10757821
2011年03月02日 21:15:52投稿
引用
隊長:待った。戻ろう。
ジェにファー:突然どうした?
本当に道を間違えたか?
隊長:戻りながら話す。
急いでくれ。命にかかわる。
先ほどとは違う真剣な顔だったため私は黙って戻ることにした。
隊長:いいか、夜になるとここの電気は消える。
たかが捕虜なんかのために電力を消費したくないのだろう。
俺たちに明かりが無くてもゾンビには暗くても見えるらしい。
状況的に不利になる。
ジェニファー:鉄格子に戻っても壊されるでしょ?
隊長:ああ。確かに壊される。
だが数秒で壊れるわけではない。
壊している間に俺たちは撃てばいい話だ。
ジェニファー:了解。
そこで作戦でもたてましょう・・・
無事に鉄格子にたどり着いた。
私は鍵を閉め、安全を確認した。
隊長:まったく・・・自分達から鉄格子に入るなんて馬鹿みたいだな・・・
ジェニファー:もし実験台にされるような動きがあったらどうするの?
隊長:撃つに決まってるだろ!
ああ・・・心配しなくても、奴らは俺らが銃を持っていることなんて知らない。
ジェニファー:残りの弾を確認しましょう。
隊長:俺は銃に残り2発、スピードローダーが2個だ。合計14発。
ジェニファー:私は銃に10発。弾倉が5個。合計85発。
隊長:ふぅ・・・コルト・パイソンは消費が早い!
それなりの威力だが・・・
今日はもう休もう。明日には脱出できるようにな・・・
それからはお互い話もせず、さっさと寝た。
・・・となるはずだった。
ところが、外からガンガン!という音が聞こえると同時に
隊長はすばやく外のゾンビを撃った。
隊長:全く・・・眠る事も許されないのか・・・
ウトウトしていたため、驚いた。
しかもせっかく眠くなったのに耳元で撃たれて眠気が飛んだ。
だが驚くのはこれからだった。
隊長:うわっ!おい!起きろ!これはまずい!
もう起きていた。あなたのせいで十分起きていた。
目をこすってよく鉄格子の外を見た。
そこには数え切れないほどのゾンビがいた。
どれも似た外見をしている。
隊長:早く・・・早く撃つんだ!
近距離だったため私でも十分当てる事ができた。
隊長:どうする・・・!?
きりがないぞ・・・
上を見上げると通気孔がある。
よくあるネタだが仕方が無い。
ジェニファー:通気孔しかないわ・・・
隊長:銃でネジ飛ばしてくれ。
言われるままにべレッタでネジを壊した。
無事にふたが開いた。
隊長:ああ・・・コルト・パイソンの弾が切れた!
時間がないな・・・よし。行こう。
またしても狭い通気孔を通ることになった。
一本道だったためさっさと抜けた。
ジェニファー:で、どうするの?
出口が本当に分からなくなったわよ?
隊長:ああ・・・そうだな・・・
コルト・パイソンも弾が切れたからおいてきてしまった・・・
ジェニファー:べレッタも残り75発。弾倉4個。
隊長:進むしかないようだな・・・
プサイ
No.10761492
2011年03月04日 07:34:02投稿
引用
???:ここまでは順調ですね。
隊長:チェ・ジユン!今度は何をするつもりだ!?
チェ:実験はまだ始まったばかりよ・・・?
逃げ切れるなんて思わないことね。
放送は終わった。
隊長:一体何をするつもりだ!?
すぐに分かった。
鉄格子に居たはずのあの大量のゾンビがこちらに向かっている。
ジェニファー:ハンドガン一丁じゃ対処できないわ!
隊長:俺はナイフでいい。
そういって結局隠し持っていたバタフライナイフを取り出した。
ジェニファー:なによ・・・武器もってるんじゃない・・・
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・バタフライナイフ
折りたたみ式のコンパクトなナイフ。
手動でなくてもパッと刃を出せて、軽いため、すばやい攻撃が可能。
すばやく刃を出すにはそれなりの訓練が必要。
この刃を出すアクションのおかげもあり、愛好家はかなりいる。
刃渡りが非常に短いためそれなりに敵に近づく必要がある。
日常的な使い方としては鉛筆削りやりんごの皮むきである。
最近では犯罪にも使われてしまい、有害玩具の一つとなっている。
ドラマなどでヤクザのおにーちゃんが持っていたりする。
ちなみに刃渡りは持ち手より短いタイプが多い。
- ---------------------------------------------------------------------------
だが、やはりそのバタフライナイフは刃渡りが短くゾンビにあてるにはゾンビの攻撃が届く距離まで近づかなくてはいけなかった。
隊長:こっちは任せろ!
君は反対を頼む!
ジェニファー:了解。気をつけてよ!
隊長は通路の片方を向いた。
私は、反対側に銃を構える。
ゾンビは片方で30以上はいた。
隊長:おりゃ!食らえ!
隊長が危なっかしいナイフ攻撃をしているのを見てつい応戦したくなった。
だが、目の前のゾンビは近づいてくる。
とにかく撃った。
隊長:どうだ?
ジェニファー:順調とは言えないわ。
倒しても新しいのが来るわ・・・
隊長:チェ・ジユン・・・面白いことしてくれるなぁ・・・
弾倉が次々と消えて行く・・・
残り4個・・・3個・・・2個・・・
ジェニファー:隊長!?もう弾倉が無いわ!
銃に15発、弾倉1個でおしまいよ!
隊長:ナイフ・・・持ってるわけがないな・・・
こっちは残り15体ぐらいだ・・・
ジェニファー:数え切れないわ!
当然だった。始めに来た数をはるかに上回っていた。
上から物音がする。
ピッピッピッ・・・
その後、大爆発が上で起こり、天井が崩れた。
プサイ
No.10762460
2011年03月04日 18:59:18投稿
引用
隊員:うわっ!ここもか・・・!?
お!生存者に・・・隊長!?
隊長:おい・・・話してないでこいつらなんとかしろ!
隊員:了解!
そういって持っていたMP5A5を構えた。
一気にズドドドドと撃ってゾンビを蹴散らした。
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・MP5A5
ドイツのへッケラー&コッホ(H&K)社がG3の
派生銃として開発したマシンピストル。
MP5A5という名前はMP5の第五作という意味になる。
MPはマシンピストルの略。
このH&K社のMPシリーズは大変有名で、派生銃も大量に開発されている。
ちなみに弾はべレッタと同じ9mmパラベラム弾を使用する。
要するに弾の使いまわしが可能。
別の解釈をすればMP5A5の一発とべレッタの一発の威力は等しいと言える。
- ---------------------------------------------------------------------------
リロードも手馴れていて、パッとリロードし、また撃ち始めた。隊員:俺は潜入がメインなのに
サプレッサー(次回記載)の一つももらえないなんて・・・
元々MP5SD6(次回記載)の方が良かったのに・・・
隊長:贅沢言うな。
武器があるところから考えると捕まらなかったんだな?
隊員:はい。通信機も無事です。
隊長:電波の良いところで使ってみよう。
ジェニファー:あの・・・こちらの方は?
隊員:自己紹介が遅れましたね・・・
俺はSAS隊員、αチーム通信兵の・・・コードネームはYUTだ。よろしく。
ジェニファー:よろしくお願いします。
上で何をしていたのですか?
YUT:ああ・・・ゾンビが大量にきたからC4を爆発させて・・・
で、逃げた先がこれだなんて笑ってしまうよ・・・
これで生存者は3人・・・
バタフライナイフしか無い隊長
MP5A5を持っているYUT
そしてべレッタを持つ私・・・
ジェニファー:また大群が来たら今度こそおしまいね・・・
隊長:そうだな。早めに電波の良いところを探そう。
ジェニファー:仲間からこんな物を預かったわ。
そういって謎のメモを渡した。
YUT:あ、これは通信機で使う周波数ですね。
その仲間さんの所属している軍の救助隊を呼ぶ周波数ですかね?
ジェニファー:わからないわ・・・
黙って渡してきたから・・・
YUT:その仲間さんがいれば手っ取り早いんだけどなぁ
隊長は私の仲間(ナターシャ)が死んでいるという事を察し
YUTを思いっきりぶん殴った。
YUT:ひどいですよ・・・
ああ・・・そういう事で・・・失礼しました・・・
隊長:もう真夜中だ。
あたりも真っ暗。急いで少しでも明るいところに移動しよう。
暗すぎてほぼ手探りで歩く事になった。
少しずつ、生きている感覚が薄れてきた・・・
プサイ
No.10765513
2011年03月05日 19:09:19投稿
引用
ふと気がつくと、電気がついていた。
それどころか自分が寝ていたことに気がつく。
隊長:起きたか。
昨日はいろいろあったからな。
疲れて寝てしまうのも無理は無い。
軍人にとって、仮眠は栄養補給と同じくらい必要になる。
心配しなくても私とYUTで交代で見回っていた。
YUTは近くの壁に寄りかかって寝ていた。
隊長:そろそろYUTを起こさないとな・・・
そういってYUTに近づくと予想通り、蹴って起こした。
YUT:ああ・・・もう交代ですか?
隊長:違う。出発する。
時計を見ると、朝の4時を過ぎていた。
YUT:武器が・・・そうか・・・MP5だったな・・・
MP5SD6に使い慣れているとどうも変な気がして仕方が無いな・・・
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・MP5SD6
MP5SDシリーズの一つ。内装式のサプレッサーがある。
(始めから銃自体にサプレッサーが付いている)
ちなみにSDはSchalldampferの略。ドイツ語でサプレッサーを意味する。
伸縮可能なストックであり、バースト撃ちが可能。
追記
Schalldampferの二回目のaはドイツ語だったため表示できませんでした。
本当はaの上に二つ点がついたような字です。
- ---------------------------------------------------------------------------
・サプレッサー簡単に言えばサイレンサー。減音器具の事。
銃の世界ではサイレンサーではなく、サプレッサーと呼ばれる。
装着すれば音と光を抑えることができる。
なぜサイレンサーと呼ばれないかというと
サイレンサー=消音器具なのに対し
サプレッサー=減音器具だからである。
つまり、完全に銃声を消すのは不可能だ、という事である。
- ---------------------------------------------------------------------------
・ストック銃は撃てば徐々に火薬による反動でコントロールがしづらくなる。
肩に銃を密着させる事により反動をできる限りで押さえ
連射をしても射撃の精密さを失わないようにするもの。
ただ、完全には反動は消えないためそれなりの訓練が必要。
下のメモのバースト撃ちも反動による精密さを失わないための方法の一つ。
- ---------------------------------------------------------------------------
・バースト撃ち上記のように撃ち続ければ反動で正確さを失う。
そこで、タタタン、タタタンのように少し撃って間を空けてから
また少し撃つの繰り返しでできる限りの弾を正確に撃つ方法。
他にもタップ撃ち、リコイルコントロールなどがある。
銃器を使うゲームではよく使う撃ち方である。
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファー:今日は結構書いたわね・・・隊長:何の話だ?
ジェニファー:いえ、記事のネタをまとめてただけよ。気にしないで。
YUT:ん?新聞記者なのか・・・
ジェニファー:フリーの新聞記者だけどね。
ネタを探すつもりで来たけどこれじゃ歴史を変えそうな大事件ね。
YUT:全くだ。 ま、脱出できなければ意味が無いけどな
隊長:朝早いうちに出口を探すのがいいだろう。
昨日のようにはなりたくない。
YUT:「ゾンビは夜だけしか動かない」なんてことはないようだ・・・
YUTが指差したところには大量のゾンビがいた。
こちらに向かっている。
隊長:奴らは走れない。
俺らが走ればこっちのものだ。
よし!走るぞ!
そういって隊長とYUTは走り出した。
私も急いで追いかける。
隊長:こっちもか!?
囲まれたか・・・
廊下は一本道だったため逃げ場は無い。
いつものように通気孔も無い。
YUT:クソ・・・食らいやがれ!
そういってYUTはMP5A5を撃ちまくる。
私も反対方向から向かってくるゾンビを撃つ。
ゾンビは次々と倒れていくが新しく次々と来る。
はっと気がついた時には弾切れを起こしていた。
ジェニファー:弾が無いわ!どうすればいい!?
隊長:俺は元々バタフライナイフだからお前達しか戦える人はいないぞ!
YUT:えっと・・・そうだ。
こいつ(MP5A5)もパラベラムだから・・・
俺の腰あたりにある弾倉一つ使って!
私はとっさにYUTの腰あたりにあった弾倉をつかんで弾を取り出そうとする。
きれいに詰まった弾はそう簡単には出てこない。
YUT:やっべ・・・弾がなくなってきたぞ・・・
やっぱり返してくれ・・・
持っていた弾倉をYUTに渡した。
YUTはりロードして、空の弾倉を捨てた。
いちいち空弾倉をしまう暇も無い。
隊長:とりあえず、少ない方に突っ込むしかなさそうだ・・・
来た方向と逆の今進んでいる方向にいるゾンビが5人程度少なかった。
とは言っても、10人ぐらいはいた。
隊長はバタフライナイフを振り回しながら
YUTはMP5A5を撃ちながら
そして私は何もせず彼らの後ろにつきながら
ゾンビの大群へ突っ込んだ。
プサイ
No.10769283
2011年03月06日 19:00:54投稿
引用
隊長は少し苦戦したがなんとか出られた。
YUTはMP5A5でゾンビを蹴散らして余裕で出れた。
ところがYUTが倒したゾンビは生きていたらしく
私の足をつかんできた。
私は転んですぐ立ち上がった。
時すでに遅し
後ろから迫っていたゾンビに噛み付かれた。
右肩だった。
非常に運の悪い事にYUTの銃声でこけたときの音に気がつかれず
噛まれた痛みで叫んだとき、初めて2人とも気がついた。
隊長が投げたバタフライナイフは見事にゾンビの顔に直撃した。
右肩を片手で押さえ、もう片方で刺さったバタフライナイフを回収した。
ジェニファー:私・・・噛まれたわ・・・
きっと・・・私も・・・
隊長:黙ってろ・・・
3人で脱出するって言い出したのはお前だろ?
ここで殺せなんていったらただじゃ済まさない。
多分2chだったら(キリッ が入ったであろう台詞だったがその通りだった。
言った覚えはなかったが心の中ではそう思っていた。
だが、感染した以上ゾンビになるのは間違いない事だった。
YUT:俺が銃を乱射してなければ・・・
ジェニファー:いいのよ。弾の無駄遣いした私が悪いの・・・
空気は重くなった。
こうしている間にもゾンビは迫ってくる。
ジェニファー:とにかく移動しましょう・・・
YUT、残りの弾は?
YUT:銃に・・・いくらか。
弾倉は2個。
隊長:仲間・・・か・・・
YUT:突然どうしたのですか?
隊長:いや、なんでもない。
少しばかり変なことを思い出しただけだ。
これ以上考えるとゾンビを撃つのに抵抗が出てしまう。
私は突然思い出した。
彼らもゾンビ(過去の仲間)を撃つ事に抵抗があるのではないか・・・と。
しばらく走っているうちにゾンビは追いかけてこなくなった。
だが、驚くべき行動を見ることになった。
ゾンビ達は共食いを始めた。
隊長もYUTも私も、唖然としてそれを見ていた。
隊長:一体なんのつもりなんだ・・・?
YUT:共食い・・・俺らがなかなか捕まえられないから?
ジェニファー:栄養補給じゃないかしら?
夜からずっと動きっぱなしだから・・・
隊長:逃げるなら今がチャンスという事だな!?
よし・・・行くぞ・・・
再び3人は走り出した。
そしてついに待ち望んでいた光景が見えた。
空のポッドが並んでいた。
ジェニファー:ここよ・・・!
ようやく出口だわ・・・!
隊長:しっかり生きている・・・
よくここまでがんばった・・・
YUT:あきらめずにがんばった結果だ・・・
出口を目の前にして足が止まった。
このままアメリカに帰ったらどうなるか。
もしかしたら出たらすぐ意識が消えるかもしれない。
そんな自分が外に出ていいのだろうか・・・
隊長:心配するな
君なら大丈夫だから・・・
もしかしたら噛まれたけどウィルスは入ってないかもしれない。
ジェニファー:そうね・・・そう信じておくわ・・・
でもこれからどうする?
あなた達はSASが半壊滅状態。
私はこのことをなんて記事にすればいい?
隊長:SASは心配ない。記事は俺たちが協力して国に伝える。
SASの壊滅危機の情報と、君の写真と情報を同時に伝えればきっと信じてもらえる。
言い終わると、扉を開けた。
2004.3.6AM5:21 パラソル社脱出
短いようで長かった。
YUT:お!通信つながりました!
こちらSASαチーム、コードネームはYUT・・・
えっと・・・この紙を渡した人の名前は?
ジェニファー:ナターシャよ。
YUT:ナターシャです。
はい。お願いします。
隊長:よし・・・しばらくここで待てば救助が来るだろう
YUT:日本にも連絡を入れなくてはいけないようです・・・
隊長:そりゃ無言でヘリ飛ばしたら大変なことになる。
長時間ヘリを待った。
無事にヘリは来た。
私の体調は今のところ変化は無かった。
ただ、隊長はヘリに乗るとすぐに寝た。
プサイ
No.10772281
2011年03月07日 19:04:16投稿
引用
とりあえず今まであったことをまとめると
結局、私の体に今のところ変化は無かった。
国防省へSAS壊滅と今回の事件について今日のPM2:00より説明する事になった。
写真の焼きまわしなどの時間がかかる。
ナターシャの死については彼氏であるジェラードにしっかり伝えた。
ジェラード:そんな・・・嘘だろ・・・?
ナターシャが戦死した・・・と?
ジェニファー:そこに偶然私もいたの。
ジェラード:死体は何処にある?
ジェニファー:・・・日本
ジェラード:もっと勉強して医学の道を進んで
死んだ人でも復活できる夢のような薬を作ってみせる・・・
ジェニファー:夢のような話だけどきっとあなたならできるわ。
ナターシャから彼氏であるジェラードは薬品調合や医学に関しては抜群の才能があると
耳にタコができるほど聞いていた。
すでに治療法の分からない病気を回復させる薬を開発したとも聞いていた。
ちなみに彼は元SASの隊員でもあり、軍隊の知識も十分にあった。
話を戻して、焼きまわしをしているうちに予定の時間が迫った。
2004.3.8PM2:00 国防省にて
長官:確かにこの写真がなによりの証拠だ。
隊長:生き残りも我々3人だけです。
新しく隊員を採用する必要性もあります。
YUT:これだけでは十分な証拠になりませんか?
日本のパラソル社は人体実験及び生物兵器の開発を進めていると。
長官:馬鹿にはしていない。私も十分これは大事件になっていると認識している。
だが、もうすこし様子を見させてくれ。
少し2人は席を外してくれ。
ジェニファーさんと二人っきりで話したい事がある。
2人は部屋を出た。
長官:今回はご苦労だった。
フリーの記者であり、サバイバル能力は無いに等しいはずの
あなたがよくここまでがんばれたと思う。
ジェニファー:(ほめてんだか馬鹿にしてんだか・・・)
長官:ナターシャの生存はこの写真を見る限り確かに絶望的だろう。
あなた自身が彼女のゾンビを見たとも言っているし・・・
私は下を向いて黙った。
長官:そこでだ。ナターシャはあなたに国からの任務と聞いたはずだ。
嘘ではない。本当だ。
彼女が死んだ以上、新しく一人補充しなくてはいけない。
彼女は遺言として、万が一のことがあればあなたを任命して欲しいと言っていた。
ジェニファー:そんな・・・!?
長官:訓練経験が無いとは言え、この件を見る限りあなたはなかなかの
サバイバル能力があり、団結力も十分だと思う。
勿論、あなたが拒否するなら別だが。
ジェニファー:引き受けます。
長官:いい返事だ。
これからは我々の特殊政府軍の一人として頑張ってくれ。
突然の出来事で、突然聞かれたため、思わず引き受けてしまった。
今更引き返すことはできない。
長官:とりあえずあなたの身に異常は無いか診断してからだな。
精神的に何かあったかもしれないからな・・・
説明が終わると、今度は2人を中に入れて
私に帰るように言った。
また後日詳しく話すとのことだ。
2004.4.1AM10:00
正式な入隊が決まった。
軍の名前など詳しいことは全く分からない。
だが、受診の結果が正常で国から認められたという事は分かった。
長々と説明するのは非常に大変なのでサクッと話そう。
この後、私は実戦へ踏み出すために1年間訓練することになった。
隊長のその後は全く分からない。
YUTがこの後の生活はどうしたのかも分からない。
ジェラードが本当に研究したのかも分からない。
パラソル社の動きは無いようだが新たな生物兵器を作ったか確認できない。
割と平和な一年間で私は軍経験を積んだ。
そしてついに初出動の日がやってくる・・・
プサイ
No.10775108
2011年03月08日 19:26:40投稿
引用
イタリアのある閉鎖された区域に怪しい集団が集まっているとのことだ。
もしかしたらパラソル社の関係者かもしれない。
そこで何をしているか確かめてくるんだ。
私はこれが初の出動になった。
しかも単独行動だ。
1年前に長官と話したとき、団結力もあるとか言っていたが
結局この軍は単独行動が多いらしい。
今回の目標エリアはイタリア政府が管理している特別な閉鎖区域だそうだ。
よって、政府の許可が無くては絶対に入れない。
上空から入ればすぐバレるし、門から入ろうとすれば鍵がかかっている。
・・・政府が認めたのだろうか?
2005.4.11PM6:50 イタリア到着
今日は市民に紛れるために私服だった。
しかも装備はシグ・ザウエルP226一丁とかなりの軽装備だ。
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・シグ・ザウエルP226
正式名称:SIG SAUER P226
シグ・ザウエル&ゾーン社が開発したP220の派生銃。
ハンドガンの中では小さいタイプで、9mmパラベラム弾を使用する。
P220との違いは弾倉が進化したことにより9+1から15+1になっている。
(+は、銃の中に一発入るため。弾倉数+銃の中 となる。)
ちなみにあの24のジャック・バウアーが愛用している。
- ---------------------------------------------------------------------------
7:00を過ぎると突然人が門から入ってきた。門から入ってくる、という事はやはり政府公認なのだろう・・・
私は近くの民家に隠れ、様子を伺っていた。
突然女性の声・・・というより、チェ・ジユンの声が聞こえた。
チェ・:これより試験を開始する。
準備はできたか?
それでは開始!
開始と同時にどこからかten・・・nine・・・と英語でカウントが始まった。
先ほど門から入って来た人たちがいっせいに逃げ出す。
five・・・four・・・three・・・two・・・one・・・
zeroという声のかわりに遠くのかどに立っていた女性が突然ゾンビに変異した。
私は目を疑った。
ジェニファー:おかしい・・・ゾンビがこんな所に・・・!?
これは潜入捜査というレベルではなくなった。
団結して行動しなくては自分自身の命が危ない。
せっかくウィルスの危機を逃れたというのにここでまた危機に晒されるのは
これからの人生に大きく影響する。
私はゾンビに見つからぬように近くのアパートの屋上に移動した。
途中の通路でここが2階だったことに気がつく。
屋上とはいえ、3階の高さで、近くの荷物の段差を利用すれば簡単に登れる。
下を見下ろすとまた別の民家に入るための階段があった。
そこの階段に人々は溜まっていた。
________________________________
__________________ ← l 見下ろすと丁度こんな感じだった。
人l 階段 l
ーーl ___________________ ドアl
l民家
人がいるところはゾンビの手の届かない高さで、矢印の方向に進まなくては人の所へ
行く事ができない特殊な地形だった。
この場所にはゾンビも含めて10人近い人がいるらしい。
ところがその人が溜まっているところを観察していると
ありえない事に気がついた。
ナターシャがいる。
私はゾンビのときより目を疑って何度も見る。
間違いなくナターシャだった。
骨折もしていない。
目も元通りになっている。
服もあのときのまま。
強いていうなら銃が違うだけだった。
ここからでは何の銃か分からないがとにかくナターシャだった。
ここに自分がいてはいけない気がした。
私はとっさにその場所を離れようとした。
ところが、私が来た通路に一人人間が来た。
彼は後ろにゾンビがいることに気がつかず、そのままゾンビの一撃を食らってしまった。
その人は、あっという間にゾンビへ変異してしまった。
狙いを定めている暇なんて無かった。
仕方なくそのアパートから飛び降り、人溜まりの場所とは逆に逃げた。
運がよく、ゾンビは人溜まりへ走っていった。
すでに複数の矛盾が出ていた。
1:ナターシャの生存(?)
2:ゾンビの攻撃方法
3:感染させたときの変異するまでの速度
4:ゾンビが走った
私は間違いなく、ここにいれば大変なことになると思い
門まで走った。
門の鍵は開いていたためそこから脱出する事ができた。
私はここまでの状況が整理できていないまま空港へ向かった。
できる限り早くアメリカに着くためには一度日本を経由しなくてはいけなかった。
日本の747国際空港・・・
政府からの連絡で貨物専用機に乗せてくれるとのことだった。
ここまでくれば安心かと思ったが頭の中で何度も思い出した。
間違いなく、ナターシャだという事を。
死んだはずのナターシャだという事を。
ゾンビになったはずのナターシャだという事を・・・
プサイ
No.10779163
2011年03月09日 21:47:05投稿
引用
受付の人:ジェニファー様ですね。
えっと・・・明日の午前5:30発の貨物専用機にご搭乗できます。
ジェニファー:明日!?・・・じゃあここに泊まるしかないわね・・・
しぶしぶ受付を去った。
私はロビーの待合室で寝る事にした。
飛行機は着いているが貨物専用なので当然荷物の出し入れが優先される。
私は(2階にいたので)3階の屋上に出て、夜景を見ようとした。
階段を上り、外に出ると荷物を出し入れしている最中だとすぐ分かった。
ところが作業員は全員休憩時間なのか一人も見当たらなかった。
特に不審にも思わなかった。
イタリアであった出来事の方がもっと不審だったからだ。
その屋上は柵が全く無く、簡単に飛び降りれる所だった。
・・・関係者以外立ち入り禁止にすればいいのに。
747国際空港は貨物専用機がよく来て、あまり旅客機は来ない。
しかも、羽田空港や成田空港があるため人々はここを利用しないらしい。
第一、今日と明日は貨物専用機しか来ないため客がいるはずが無いのだ。
なのに先ほど上ってきた階段から一人客と思われる人が来るのが見えた。
その人が近づいてようやく誰だか確認できた。
ナターシャだった。
私はその場で凍りついた。
ナターシャは私に銃を構えている。
ナターシャが持っていた銃とはグロック17だった。
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・グロック17
オーストラリアの銃器メーカーにより開発された銃。
こちらも9mmパラベラム弾を使用する。
弾倉数は17+1であるが、ロングマガジンと呼ばれる拡張版もある。
グロック17の17は当時の弾倉数としては多い数だったためそれをアピールするために
17という数字が使われたらしい。(というのも説がいろいろあるため)
プラスチックが多用され、700g程度である。(べレッタは約930g)
- ---------------------------------------------------------------------------
ナターシャ:あなたね?昨日の今頃私達の訓練の邪魔をしようとしたのは?
ジェニファー:訓練?なんの訓練よ・・・?
しかも私達って・・・?
ナターシャ:政府から送られたスパイでしょ?
言わなくても分かってるわ・・・
そうやってパラソル社の邪魔をしようとしてるんでしょ?
ジェニファー:ナターシャ、あなた一体どうしたの?
あなたはゾンビになって死んだはずよ!?
私が・・・あなたを・・・撃ち殺して・・・
ナターシャ:どうして名前を知っている?
ゾンビ?撃ち殺した・・・?
ジェニファー:ゾンビから復活できた代償として記憶を失った・・・?
ナターシャ:私のことを知っているのか?
言ってみろ
ナターシャはグロックを私に突きつけた。
この状況で銃を取り出すのは不可能だ。
ジェニファー:去年の3月ごろかしら・・・
あなたと私でパラソル社に乗り込んだのよ。
あなたが政府の命令だからって・・・
ナターシャは顔色一つ変えずに聞いていた。
ジェニファー:でも、中に入ったら早速2人のゾンビに襲われて
あなたは持っていたデザートイーグルを撃ったわ。
その火薬は2倍の強さ。あなたは骨折した。
おかげで一人倒せたけどもう一人のゾンビにやられて死んだのよ。
・・・その後、ゾンビになって私に襲いかかったわ。
ナターシャ:そんなはずがない!
私がパラソル社に乗り込んだ・・・?
ジェニファー:そうよ。今のあなたの記憶は誰に教えられたものなのかしらね?
チェ・ジユンかしら?
ナターシャ:チェ・ジユンのことも知っているのね・・・?
ジェニファー:私はあなたの幼馴染よ。
子供の頃から知り合いなんだから・・・
ナターシャ:私は・・・私は・・・一体・・・
ジェニファー:あなたに何が起こったかは知らないけど
私は今でも忘れていないわ。あなたの事。
ナターシャ:うわあああああああああ!!!
突然襲い掛かってきた。
どうする事もできず、柵の無い所へ思いっきり突き飛ばしてしまった。
1年間の短い訓練だったがしっかりと護身術は学んでいた。
ところが落ちる寸前にナターシャは私にめがけて発砲した。
見事に右肩の噛まれたところに直撃した。
ジェニファー:ウッ・・・あの馬鹿・・・
ドシンというものすごい音がした。
右肩を押さえながら下を覗き込む。
誰も居なかった。
残っているのは血の跡だけだった。
ロビーに戻って応急処置をした。
かばんに盗聴器が仕掛けられていたがパッと捨ててしまった。
そんなことよりナターシャの事が頭を駆け巡る。
やはり生きていた。
ナターシャは生きていたのだ。
記憶をなくしたナターシャ・・・
しばらく、どうしてこんなことになったか
そしてどうしたら記憶が戻るのか考えた。
方法なんてあるはずが無いのに・・・
プサイ
No.10790525
2011年03月12日 19:22:48投稿
引用
携帯電話が鳴っている。
応答してみるとどうやらジェラードだった。
相当あせっている。
ジェラード:いいか?これが俺との最後の会話だ
ジェニファー:え?どういう事?
ジェラード:いいから黙って聞いててくれ
ジェニファー:はい・・・
ジェラード:このパスワード覚えておけ
749836
いいな?
ジェニファー:749836ね。メモしたわ。
ジェラード:ナターシャの件はこれでなんとかなりそうだ。
試作品だが成功しているはずなんだ。
何処に隠してあるのか知らないと意味が無いが・・・
ジェニファー:突然どうしたの?
ジェラード:お別れだ・・・
言い終わると同時に受話器の向こう側から
とてつもない爆発音と共に電話が切れた。
ジェラードにはナターシャの復活と記憶が無いことを伝えていた。
だがあまりに突然すぎてなぜこんなパスワードを覚えるように言ったのか
見当もつかない。
どうする事もできず、国防省へ向かった。
2005.4.13PM10:03
長官:ご苦労だった。
状況を伝え終わるとそう一言言った。
ジェニファー:あの・・・私は・・・
長官:そうだな。ジェラード君が言っていた事の意味を探さなくてはな。
このままにしていてもナターシャはどうにもならない。
少し間を空けて長官はゆっくりと言った。
長官:今から君の任務はパラソル社の真実をつかみ
ナターシャを救出することだ。
それからジェラード君のこともな。
ジェニファー:あの・・・
長官:単独行動だ。助けは無い。
ただし、時間制限も無い。
今すぐやってもよし。もう少し時が経ってからでもよし。
君が丁度良いと思うときにやりなさい。
ジェニファー:はい・・・
長官はまた忙しそうに資料に目を通していた。
2006.11.19 自宅にて
約一年半が経った。
ジェラードは研究所の爆発による爆死だと思われた。
死体は破壊力が強かったのか無くなっていたそうだ。
あのパスワードも何処のパスなのか探したが見つからない。
ナターシャの発見報告もあれ以来一度も無い。
日本のパラソル社の動きは強まる一方で世界各地で実験をしているのを確認できた。
長官はそれでも動こうとしなかった。
問い詰めると
長官:君は今の任務を最優先して動けばいい。
それだけだった。
自宅で今後について考えた。
私一人で何ができるか。
ジェラードの残した物・・・
ナターシャの記憶・・・
パラソル社の秘密・・・
家の扉が急に開いた。
振り向くとそこには見知らぬ男性がいた。
ジェニファー:誰?突然何の用?
銃を向けた。
???:おいおい!?俺だって!・・・ああ、隊長だ!
パラソル社を一緒に抜け出した!
ガスマスクで籠った隊長の声と今の声が違うのは仕方ないことだった。
だが、パラソル社の件を言われて気がつくことができた。
ジェニファー:隊長!?SASの隊員が顔出していいの!?
隊長:実はな、俺が総司令官に任命されたんだ!
ジェニファー:ええ!?あなたが!?
隊長:あなたがってなんだよ・・・
正式には来年に任命になるんだが、今の総司令官が降りてしまって・・・
まぁ、代理で入る事になった。
YUTもαチームの通信兵としてまだがんばっている。
ジェニファー:総司令官になると顔を出していいの?
隊長:どうやらそうらしいな。
まぁこれからはそういう事でよろしく。
そのまま帰ってしまった。
・・・どうして家の場所を知っていたのだろうか?
プサイ
No.10796532
2011年03月14日 07:48:03投稿
引用
あれからどれだけ待っても情報は来ない。
来ないなら自分が行こうという事で再度乗り込む事にした。
およそ3年間があるが変わらぬ雰囲気でパラソル社は健在していた。
こんなに怪しい会社を日本政府はどうして調べないのだろうか。
怪しいというか既に危険な実験もしているし・・・
3年前とは変わらない扉を開ける
ところが、外見とは裏腹にオートロックと思われるものがあり
開かなかった。
???:誰だ?ここで何をしている?
警備兵かと思い、銃を向ける。
服装からして一般人だった。
ジェニファー:あなたこそ何者よ?
ここの警備兵?
???:ん?お前は警備兵じゃないのか?
ジェニファー:違うわ。ただのフリーの新聞記者よ。
そう言ってカメラを見せた。
当然完全に安心できないため軍の知識があることは黙った。
ジェニファー:名前はジェニファー。普通にジェニファーって呼んでくれればいいわ。
勿論、この銃は護身用よ。
また嘘をついた。
???:俺はアーノルド・シノン。
小説家だ。
ジェニファー:嘘ついたわね。
私だって伊達に記者やってる訳じゃないのよ?
アーノルド・シノン大尉でしょ?
アーノルド:流石だな・・・
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・アーノルド・シノン
こーどさんとプサイ(ZER4)とのタイアップにより
小説版BIOHAZARD IN CSOに登場することになった。
3年前までSWATで活躍していた。
成績は優秀。爆弾解除、射撃、銃の組み立てにおいて最高記録を樹立した。
25歳の時に妻を守れなかったことを後悔し、SWATを除隊した。
7歳の娘がいるが大型の敵にさらわれてしまう。
※タイアップなので時間軸、設定が多少異なります。
要するにパラレルワールドだと思って見てください。
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファー:それで?こんな大物がこんな所で何してるの?アーノルド:娘がさらわれて・・・この研究所にいると思ってね。
ジェニファー:無駄よ。この扉開かないから。
アーノルド:潜入だってできなくはないぞ?
さっき調べたんだがここには貨物列車が来るらしい。
その線路をたどれば・・・!
そう言ってどこからか車を持ってきた。
アーノルド:まぁ遠いからな。乗ったほうがいい。
勿論盗んで無いぞ!?
ジェニファー:疑ってないわよ?
苦笑いしつつ車に乗り込む。
運転は手馴れていたようだ。
30分ぐらいしただろうか・・・
列車が大量に止まっていたところに着く。
アーノルド:ここで待ってりゃいずれ動き出すだろ・・・
そう言って列車の中に乗り込む。
ジェニファー:そこら辺何か無いか探してくるわ。
アーノルドは了解の声の変わりに手を振った。
2階と言える高さの場所にいると遠くから足音が聞こえた。
私は歩くのをやめて足音を聞く
ナターシャ:やはりここだったか・・・
ナターシャはこのまえと同じグロックを持っていた。
ジェニファー:変だと思わないの?
あの高さから落ちたのよ!?
ナターシャ:私は・・・人じゃないの・・・?
突然訳の分からない事を言い出して何も言えなくなった。
ナターシャ:死なない・・・不死身なの・・・?
私の過去が知りたい・・・
あなたは知っている・・・そうでしょう?
ジェニファー:そうよ。知ってるわ。
あのパスワードの紙を渡した。
ジェニファー:いい?あなたが知っている秘密の隠し場所にこのパスを使うのよ。
その中にあるものを使えばあなたの過去が分かるはずだわ。
ナターシャ:ありがとう・・・
あなたは・・・信じてもいいのね・・・?
ジェニファー:勿論よ。
あ、ここに子供が来なかった?
大型の化け物に連れ去られたって・・・
ナターシャ:もしかしたらアメリカのジョーカー研究所じゃないかしら?
チェ・ジユンがそう言ってたわ
ジェニファー:ありがとう。
そう言って私達は別れた。
列車に戻るとアーノルドが退屈そうにしていた。
アーノルド:何かあったか?
ジェニファー:ここにあなたの娘さんはいないわ。
アーノルド:えっ!?
ジェニファー:アメリカにあるジョーカー研究所よ。
アーノルド:日本に来たのは無駄骨だったか・・・
怪しいと思ってこの研究所に来たんだが・・・
アメリカに着くと最後に話し合った。
ジェニファー:ジョーカー研究所はパラソル社の親会社である
アンブレラ社からそう遠くは無いわ。
また行動したいわね・・・
アーノルド:ああ。一緒に戦えばきっといいコンビが組めるはずだ。
その後は一言も話さず、別れた。
だが、また会う機会が必ずある。
彼とは普通の人とは違う、特別な存在だという気がした。
今思えばジョーカーなんて人は聞いた事が無かった。
だが今回の事件について一歩前進できた。
もしかしたら任務を一つ達成できたかもしれない。
ナターシャの記憶
そしてアーノルドの存在。
これは単独行動でも一人ではない、影で応援していると教えてくれる
最後の信頼だった。
プサイ
No.10800307
2011年03月15日 08:25:01投稿
引用
司会:えーでは新総司令官の挨拶です。
よろしくお願いします。
CG:この度はうれしく思うと同時に4年前の事故で亡くなった人への追悼をささげます。
今日は事故現場にいたジェニファーさんもご臨席していただいて・・・・
長々と堅苦しい挨拶が続いたため省略
式典後・・・
ジェニファー:固くなりすぎよ。気楽にがんばりなさいよ。
CG:そうだな・・・私が総司令官だなんてなんか変だな・・・
言葉遣いも修正したようだ。
CG:今日はわざわざ来てくれてありがとう。
ジェニファー:共に戦い、生き残った人の大事な式典ですもの。
CG:話を変えるがあれから変化は?
ジェニファー:かくかくしかじかで・・・
CG:記憶が戻るのも場所を覚えているか・・・という問題か・・・
私も応援しているよ。
あ、そうそう。少しばかり期待の新人がいてね・・・
ジェニファー:どれくらい期待できる?
CG:まぁ出身に問題があって今は養成中って感じだな・・・
コードネームはZER4になるそうだ。
ジェニファー:ZER4?理由はあるの?
CG:とくにないだろうね・・・
あったとしても教えてくれなくてね・・・
ジェニファー:パラソル社もしばらく見張ることになりそうね。
CG:一つ言い忘れた。
総司令官になるといっても日本に移動するそうだ。
要するに日本のSASの総司令官だな。
YUTも同時に移動する。
ジェニファー:また一緒になれる機会があればよろしくね。
CG:ああ。こちらも忙しくてね・・・
またいつか・・・
式典は無事に終わった。
自宅に戻ると変わらぬ雰囲気を漂わせていた。
私には分かった。
もうすぐ歴史が大きく変わることを・・・
政府は何をしているのだろうか?
パラソル社を潰すために必要な証拠は十分そろっているはずである。
任務も達成したも同然。
私はさらにパラソル社や政府の動きを監視する事にした。
2010.8.25AM9:36
あれから3年が経とうとしていた。
政府側から少しばかり任務が入るようになったがどれもくだらなかった。
確かに、出動するぐらい大きな事件
(ハイジャック、爆弾解体、テロリスト鎮圧など・・・)だが・・・
やはり納得できなかった。
やるべき事があるのに・・・
話は変わるが昨日YUTがある研究所に派遣されたそうだ。
潜入行動が得意なYUTだからこそできた結果だが
その研究所はなにやら生物兵器を製造しているとか・・・
政府から命令が下されないため総司令官は政府の命令を無視して
9月1日にαチームを送ることを決定した。
2010.9月1日AM4:30
CG:政府は何を考えてるんだか・・・
ジェニファー:あなたこそ何を考えてるの!?
いくらなんでも政府を無視するって・・・
CG:このままではアメリカどころか地球がだめになる。
ジェニファーはその目で「地獄」を見てきただろう?
私は黙ってしまった。
CG:これでいいんだ・・・
なぜ出動させてはいけないか理由を言わない政府が悪い。
本当にしっかりした理由があるなら言ってるはずだろ?
ジェニファー:分かったわ・・・
いい結果になるといいけど・・・
2010.9.3PM2:06 SAS本部にて
ジェニファー:結果が帰ってきただって?
CG:恐ろしい・・・αチームが全滅だと・・・!?
通信機の録音テープが残ってる・・・
そういってテープのスイッチを入れた。
- ---------------------------------------------------------------------------
隊員1:また別の奴が来たぞ!銃声が鳴り響く・・・
隊長2:クソ!みんな耐えるんだ!
・・・倒せない!・・・突き落とせ!
隊員1:これ以上は・・・次から次へと・・・
隊員3:うぎゃああぁぁ!
少しの間引っかく音が続く
隊長:お・・・おい・・・こっち来るなよぉ・・・
わああああぁぁぁぁぁぁ!!!
- ---------------------------------------------------------------------------
CG:これじゃあ間違いなく全滅さ・・・ジェニファー:まず、これでゾンビだってことは確定したわね。
銃を持ってる敵なら倒せないなんてことは無いし突き落としてる暇も無い。
それに引っかく音もゾンビらしい音ね。
CG:やはりゾンビか・・・
ここまでやばいことになっているのに一体なぜ政府は動かない!?
ジェニファー:そんな事よりαチーム潰してこれからどうするの?
CG:予定より大幅に入隊予定時が早いが訓練兵を入れるしかない。
これからできる限り早くαチームが全滅した研究所の付近の捜索をさせる。
もしかしたらゾンビがそこら辺歩いているかもしれない。
ジェニファー:私はこれで失礼するわ。
長居していると邪魔だと思うし、そっちも忙しいでしょ?
CG:そうだな・・・今日はわざわざ来てくれてありがとう。
また自宅へ戻る事になった。
普通なら軍の寮に戻るべきだがこの軍は寮なんてものが存在しなかった。
帰りながら本当に大変なことが始まっていると考えた。
一刻も早くこの事件の裏をつかまなくてはいけないと察した。
プサイ
No.10804939
2011年03月16日 07:32:36投稿
引用
ジェニファー:様子を見に来たわ。
アメリカ政府が全く動かないからあなた達が
何かつかんでないか聞きにきたんだけど・・・
CG:明日。明日現地へ送る。
おっと・・・こいつがその期待の新人さ。
背丈は平均的な高さで、SASの軍服を着ていた。
CG:コードネームはZER4
明日から入隊扱いにする。今日はまぁ軽く説明しているところだ。
ZER4:総司令官から聞きました。
あなたがジェニファーさんですね?
ジェニファー:そうよ。よろしく。
手を差し出すと彼は右手で握手をした。
CG:少しばかり訳ありでね・・・
他の人には言えなくてな・・・
ZER4の表情はガスマスクで見えなかったが
何のことだか分かっていないような雰囲気だった。
CG:γチームをアメリカのアンブレラ社に送ろうかと思っている。
親会社なら何かあるはずだ。
ジェニファー:だったら私もついて行こうかしら?
CG:そっちの任務はどうした?
ジェニファー:私はもう政府から必要なくなったみたいだからね。
CGは黙って下を向いてしまった。
除隊されたと勘違いしたらしい。
だが私は修正しなかった。
政府の私に対する態度は私を見捨てたも同然だったからだ。
私はアメリカに戻って支度をした。
γチームとは現地集合になった。
2010.9.7PM9:24 アンブレラ社 入り口前 γ1=SASγチーム隊員1の略し
ジェニファー:これで全員ね・・・
γ隊長:そうです。総勢俺も含めて15人です。
ジェニファー:小規模だけどこれぐらいが丁度いいわね。
ここで武器のチェックをしていた。
γチームの隊員は私にM4を渡してきた。
- ---------------------------------------------------------------------------
ジェニファーのメモ・M4カービン
コルト社が開発した世界的に有名なアサルトライフル。
5.56mm NATO弾を使用する。
派生版も大量に開発され、カスタムの自由さも抜群である。
弾倉は基本的に30発であり一分間に約800発ほど撃てる。
ちなみに敵対するアサルトライフルであるAK47よりも早い。
(AK47は一分で600発ほど。)
- ---------------------------------------------------------------------------
一個30発の弾倉が5個。180発だった。アメリカ政府には黙って出動しているためSASから借りるしかなかった。
よってそれほど多くは弾を受け取る事ができなかった。
γ隊長:総司令官から通信です。
私は通信機を受け取る
CG:こんな装備だが有効活用してくれ。
サブウェポンは無いぞ。
ジェニファー:これだけで十分たすかるわ。ありがとう。
CG:そんなところで死ぬなよ!
ジェニファー:了解
通信を切って隊長に返した。
中へ入ろうとするが流石に親会社という事もありセキュリティが厳しかった。
監視員:関係者以外立ち入り禁止です。
γ隊長:こちらは日本政府の軍です。
立ち入り調査をこれからしようとしているのですがね。
なにか我々に見せられては困るものがあるのでしょうかね?
監視員:何もありません。
第一、あなた方が本当に日本政府の軍だと証明できるものはなんですか?
ジェニファー:立ち入り許可証を見せろってことかしら・・・
γ隊長:我々は政府を無視して動いたのでどうすることもできませんよ・・・
監視員:無いのでは通せませんね。
一般民が軍に変装して中に進入した事があったので
セキュリティは厳しくしろとの命令がありましてね。
ひそひそと隊長と話し合う
ジェニファー:どうするよ?
許可なく出動したから最悪の行動である射殺もできないし・・・
γ隊長:仕方ないですよ・・・ほかの所から進入できませんか?
ジェニファー:セキュリティが強すぎるわ・・・
突然他の隊員の通信機に無線がかかる
γ1:えっ!そんな馬鹿な・・・
はい。分かりました。
大変です!新αチームが全滅したとの連絡が・・・!
γ隊長:なんだと!?こちらも詰んでしまったし、戻ろう
私も彼らの迎えのヘリに乗って戻る事にした。
2010.9.8AM4:31 SAS本部に到着
CG:ようやく帰ってきたか・・・
まだ生き残りがいるかもしれない・・・
ジェニファー:期待の新人さんも役に立たなかったのね?
CG:ビックリだよ・・・またゾンビの襲撃だと思われる。
パラソル社からゾンビが流出したに違いない。
どうして日本政府は何も言わないんだ!?
国民を殺すつもりか?!
ジェニファー:落ち着いて。私達は何をすればいい?
CG:昨日アメリカから増援の軍が来てくれてね・・・
一回目のゾンビ出没した研究所とはまた別の研究所で
テロリストと戦ってくれている。
そこに何か今回の事件に関係するデータがあるらしい。
ジェニファー:アメリカのなんて言う軍が来てくれたの?
共同戦闘なんて聞いたことが無いわ。
CG:そんなくだらない事聞いてないで新αチームの生存者を探してきてくれ。
一刻を争う事態なんだ・・・
その後は総司令官にさっさとヘリに押し込むようにさせられて
消息の地であるダストへ向かわされた。
2010.9.8AM7:11 SASγチーム+ジェニファー ダストに到着
ジェニファー:いい?ゾンビと出くわしたら頭を狙うのよ。
それから攻撃を一発でも受けないように気をつけるのよ。
そして15人と私は捜索を開始した。
だがあの総司令官の態度が気になって仕方がなかった。
自分でやったことであり
想定できたはずなのに何にあれほど焦っていたのだろうか・・・