ワザップ!フォーラム
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第一章:真紅のダイヤモンド
翌朝、彼は一つの仕事をしなければならない。その仕事とは勉強。小学六年生の彼は勉強というのも一つの仕事なのだ。
『ヘラクレスのニュース見た?』
『今度は時価300億円もするブラッディ・レッド・ダイヤモンドを盗むらしいぜ…』
『ヘラクレスのことだから絶対盗んで見せるよ!』
このクラスメイト達の反応を見るのも一つの楽しみだ。
『おーい、翔太ー』
翔太というのはヘラクレスの本名だ。
そして読んで来たのは一番の親友、良太。
良太『ヘラクレス凄い話題になってるね…』
翔太『ZIPでも一番最初に取り上げられてたぞ。』
良太『へぇ~、で、その今回のターゲットは何だったの?』
翔太『今回はブラッディ・レッド・ダイヤモンドを盗むって新聞社、テレビ局、警察署、そしてそのダイヤが展示されている博物館に堂々予告した。』
良太『じゃあそこには新聞社、テレビ局、警察が来るってことかぁ』
翔太『そういうことだろうね。』
約四時間後
『さようなら~』『バイバイ』
翔太『はぁ~かったるいなぁ』
良太『翔太、今日僕の家で遊ばな
翔太『悪いね。今日も用事があってさ。じゃ、また明日ね!』
家には誰もいない。翔太の両親は共働きで、しかも現在は両方がなんと単身赴任で海外に出張しているのだ。そのため、留守番している時にやっていた怪盗業に専念出来るのだ。翔太の部屋は二階。ここに、仮面、武器の短剣、マント、衣装。そして髪の毛を伸ばすための毛髪剤。後ろの髪を伸ばし、仮面を付け、衣装を着ると、小六の少年翔太が、怪盗ヘラクレスに大変身する。毛髪剤の効果が効くには長いので、今から付けておくのだ。手に入れた宝の手入れも忘れない。彼の部屋の床にある絨毯をめくると、四つのネジが現れる。そのネジをドライバーで外すと、自分のみが知っている秘密の地下室へ直通のハシゴがある。そこを降りると地下室だ。彼が盗んだ指輪、剣、名画…タオルで拭いたり、磨いたり。一円でも価値を下がらせないように、しっかりと手入れを行う。午後7時。遂に予告した時間になった。事前に掘ってある地下室から博物館へ通じるトンネルを通ると博物館内に入ることが出来る。まさにヘラクレスオオカブトの様だ。ドライバーでネジを開けて、そこからまるでお化け屋敷のお化けの様に飛び出す。それで気絶した警官。逃げ出した警官を何人見たことか。蓋を慎重に音を立てない様に外し、
怪盗ヘラクレス『ハーッハッハーッ!!!』
警官A『何者だ!』
怪盗ヘラクレス『俺の名は怪盗ヘラクレス!そのブラッディ・レッド・ダイヤモンドを5分以内に盗んで見せるよ!』
警官A『舐めるなっ!』
警官B『貴様は完全に包囲された!』
警官C『大人しくしろっ!!』
怪盗ヘラクレス『チッチッチッ。そんな包囲じゃ俺が老いぼれに、なっても捕まえられないぜっ!』
恐ろしいジャンプで3m程飛び、そして、綺麗に着地した。アスリート並みの跳躍で、一気にダイヤモンドに近づく。
怪盗ヘラクレス『ガラスを付けないなんて、盗んでくれって言ってる様な物だよ?』サッ
警官D『あれ、宝は残っているぞ!』
怪盗ヘラクレス(偽物とすり替え成功だ!)
警官B『待て!宝は諦めるのか?』
怪盗ヘラクレス『…』
ヘラクレスは博物館を飛び出し、逃げて行った。
警官A『まぁなにはともあれ、盗まれなかったんだから良しとしよう。』
警官D『では、私が確認しますね。』
手袋をはめ、触って見たら驚いた。
警官D『やられた…これはプラスチック製の偽物だ!』
怪盗ヘラクレス『ブラッディ・レッド・ダイヤモンド頂きだぜー!』
アズールVです。約一年ぶりくらいにここに来てみました。スマブラforを…というよりスマブラforしかやってません。気まぐれな性格なのでまあほどほどの付き合いにとどめといてください。とりあえず、よろしくお願いします。 -
第二章:雨降りバースデー
アズールVです。約一年ぶりくらいにここに来てみました。スマブラforを…というよりスマブラforしかやってません。気まぐれな性格なのでまあほどほどの付き合いにとどめといてください。とりあえず、よろしくお願いします。