うーむ……
敵の構図の話し合いに皆さんが乗ってくださらないのなら、勝手に世界観決めて書いてしまいますがよろしいですか?
勿論それに伴って生ずる個人個人で考えていたストーリーに支障が生じても一切責任を持ちませんが。
おのおの勝手にやればよいというお考えなら、別に構いませんが……
とりあえず、ハートレスを殺すところまで書きますよ?
巨大な人型のハートレスは、自らを拘束していた茨をちぎり、これまた巨大な拳を振り上げ、地面に叩きつける。
さしてすばやい動きではなく、ライナもザイクスも軽々とそれを避けた。
だが、その攻撃が直撃した所を見て、流石に絶句せずにはいられなかった。
そこにあった大岩は見るも無残に砕け散り、地面には衝撃が有り余って亀裂が走っている。
恐るべき攻撃力だった。
「っ、化け物かよ!!」
「当たり前だ。ハートレスだぞ」
「そういう意味じゃねー!!、っよ!!!」
ザイクスはハートレスの腕に飛び移ると、一息にその顔面近くまで走りよっていく。
そして、黒い顔に不気味に浮かぶ黄色の眼を、真一文字に切り裂いた。
ハートレスは顔を抑えて暴れだし、その隙にザイクスは地面に飛び降りる。
ただ、ハートレスは尚も乱心状態で、所構わずめちゃくちゃに暴れ続けていた。
「げ……もしかして、ヤバイ?」
「全く、はた迷惑なことだ……」
ライナはザイクスを一瞥し、剣呑にハートレスを睨みつける。
「おとなしくしていろっ!!」
ライナが一喝すると共にキーブレードを振り上げると、地中から先ほどよりも大きい茨が出現した。
それは力も数段強いもののようで、今度はハートレスも身動き取れずに締め付けられていた。
「はぁ!!!!」
ライナは鋭く跳躍すると、一跳びの間にハートレスの両腕を切り落とす。それと共に茨も消えた。
苦しむハートレスの腕の断面から、真っ黒な粒子が流出し、闇夜に霧散する。
「今だ!!」
「やあぁぁぁ!!!!!!」
ライナの叫びに呼応するように、ザイクスが大きく跳躍する。
勢いをつけた、ザイクスの渾身の一撃は、ハートレスを脳天から足元まで一刀両断する。
切り離されたハートレスの身体は、ゆっくりと地にくず折れて、地面につく頃には原形をとどめなくなっていた。
それに一息ついたザイクスが、ライナに近寄る。
「やったな!助かったぜ!!」
笑いながら、自分に差し伸べられた手を一瞥し、ライナは冷めた様子で答える。
「…やれやれ。私一人なら、もっと早く片付いたものを……」
「何ぃ!!!テメッ、人が下手に出れば!!」
「フフッ…」
反射的に反論したザイクスは、面白そうに笑うライナを見て、自分がおちょくられていたらしいことを悟った。
「おーまーえぇぇぇぇぇぇぇ……!!!!!」
先ほどより静かな口調で、強大な怒りを込めているザイクスの声は、地を這う蛇のような響きを誇っていた。
その怒りが開放されるのは、この直後。