序章

～相原輝来音～
輝来音 キラネ星…
？ そこが、あなたの居場所です。ただいま、送り出す準備をしています。
輝来音 送り出す…の？
？ そう、この地獄から、抜け出すんです。地球という、地獄から。
輝来音 地獄から？
？ そうです。準備ができたので、カウントします。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…
？ いってらっしゃい。キラネ星へ
～曽野原 蓮人～
蓮人 輝来音も、その星にいるのか？
？ いますよ。
蓮人 ならば、今すぐ行く。早くしてくれ
？ はい。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…
？ そう。輝来音さんもいますよ。
～木原 夢月～
夢月 蓮人もいるよね。早くして！
？ カウント始めます。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…
？ 蓮人さんも、ここから旅立ちましたよ。キラネ星へ。
～三村 愛奈～
？ 後を追う…ですか。そんな理由で、地球から出て行ってもいいんですか？
愛奈 私は、それでいいの。いつも遅れて、みんなに追いつくんだから。
？ そうですか。なら、行ってきなさい。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…
？？ あと二人、きそうな気配がします
？ そうか。二人同時に、行かせるか。
～松川 架向・川合 大地～
架向・大地 行かせてください！
？ もうかなりの人数行っているから、エネルギーが…助手、あとどのくらい？
助手 あと二人分ですね。
？ あなた達、運がいいね。最後よ。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1…
？ これで、キラネ星へは行けないわね。
助手 キラネ星への転送装置、これにて終了です。ありがとうございました。ほら、博士も。
博士 ありがとうございました。

一章

先生 キラネ中学校、一年一組に、新しい転入生が来ました～
光向葵 どんな子が来るんだろー？
唯夏 可愛い子なのかなぁ？
煌海 男がいいな
先生 はい、静かに。今回は6人来ました～入ってきて。
ガラガラッ
先生 一人ずつ紹介しましょう。そうね、最初は…相原さん
輝来音 相原輝来音です。『キラネちゃん』って、呼んでくれると嬉しいです。よろしくお願いします。
先生 次は、曽野原さん
蓮人 曽野原蓮人です。『れお』って、呼んで。
先生 次は…
夢月 はいはーい！木原夢月でーす！『るな』って呼んでね～！よろしく～！
先生 ずいぶんキャピキャピですね…三村さん、行きますか？
愛奈 三村愛奈です。『えな』って呼んでください。
先生 松川さん。
架向 松川架向です。松川の方が気に入っているので、『松川』って呼んで欲しいです。
先生 最後ね、川合さん。
大地 川合大陸です。『りく』って呼んで。
先生 以上6人が一組の仲間で～す。仲良くしてあげてね。席は…

先生 名前がない人がたくさんいる！？っていう質問は受け付けない。ここに書かれていない奴らは…自由にどうぞ～
みんな イエーイ！
先生 あとほんの少しの時間は…自由な時間にしようか。先生は職員室にいるから。なんかあったら日直の高橋さんに。高橋～？
心音愛 はいっ！
先生 何かあったら、職員室に来るのよ。
心音愛 わかりましたっ！
先生 いい返事ね。じゃあね～

～輝来音の席～
光向葵 私、佐藤光向葵！『ひまり』って呼んでね！『キラネ』って呼んでもいいかな？
輝来音 いいよ。ひまり…ちゃん。
光向葵 どうしたのキラネ？なんだか元気がないように見えるけど…
輝来音 う…ううん。気にしないで。
光向葵 前の街でも、思い出した？
輝来音 前の街…

～蓮人の席～
桜虎 俺、田中桜虎。
聖永 僕は伊藤聖永。女子っぽい名前だけど、気にすんな。
蓮人 蓮人だ。よろしくな。
聖永 やっと喋ってくれた～！
蓮人 二人はなんて呼べばいい？
桜虎 俺は『おうが』って呼んでくれ
聖永 僕は『せな』って呼んで欲しいな。
蓮人 おうが、せな、よろしくな。

～夢月の席～
夢月 みんな人気者～？ズル～イ！
・・・。
夢月 他の人のところいこ…

～愛奈の席～
唯夏 鈴木唯夏ですぅ…『いちか』って呼んで欲しいなぁ…
愛奈 『いちか』か。かわいい名前だな。
唯夏 お褒めの言葉…❤ありがとぉぉぉぉぉぉ！いちかろんぱぁぁぁぁ！
愛奈 だ、大丈夫か？
唯夏 うっひゃぁぁぁ！
愛奈 と、とりあえずよろしくな。いちか。
唯夏 よろしくぅ！

～架向の席～
架向 お、りくじゃないか。
大陸 かなた…俺の席に誰もこないよぉ～
架向 僕の席にもきてないよ。
煌海 渡辺…煌海なんですが…りく…さんと…松…川…さん？
架向・大陸 そうですが？煌海さん。
煌海 ぼ…僕と、友達になってください！
大陸 当たり前じゃん
架向 話しかけてくれるだけでも僕は嬉しいよ。
煌海 よかった…
ばたっ
架向 倒れたね…
大陸 そうだね…
架向・大陸 高橋さーん！
心音愛 はいっ！高橋心音愛ですっ！『ことり』と呼んでくださいっ
架向 ことりちゃん、煌海さんが倒れちゃったんだけど…
大陸 これって日常茶飯事なの？
心音愛 そう…ですね。煌海は緊張しながら喋っているから、緊張がほぐれると、体の力が抜けて、倒れちゃうんだ。あ、保健室に運んでおきます。あまり気にしないでください…
大陸 俺も手伝うよ。一人じゃ、こんなに重いのを運ぶのは大変だろ。
心音愛 そっ…そうですね。お願いしますっ！
架向 僕を置いていくなんて…ついていくよ。
心音愛 松川さんも、ありがとうございますっ！
架向 じゃ、行こっか。保健室に。