【STORY】
4月3日。
外の気温が穏やかになってくる季節の頃、真面目で冷静な少年、清水 清(しみず きよし)は朝学校に通学しようとバスに乗った。
しかしそのバスは一人の男性によってバスジャックされるハメになる。
境地に立たされた少年の運命はどうなるのか。
さらにその男は以前から何度も犯罪を犯してきた凶悪人物。
乗客は僅か5人。
凶悪人物はどうなるのか、少年は無事帰って来られるのか・・・
不定期更新となります。
意見、感想、誤字脱字などがありましたらメールお願いします。
小説初心者&文がぐちゃぐちゃになりそうですが、温かい目で見てください><
タイトルのネーミングセンス?
知りません。
清誠
No.10627526
2011年01月13日 22:23:03投稿
引用
4月3日午前7時前。
大阪府にある清水中学校(きよみずちゅうがっこう)に通う少年、清水 清(しみず きよし)は普段どうりバスに乗り込み学校へ通学しようとしていた。
「・・・少しまだ寒いな」
4月と言えど、まだ肌寒い感じが残っている。
清は冷静で真面目な性格である。学校ではいつも本を読んでいる。
昨日、新しい本を購入したので学校で読もうと胸を弾ませていた。
内容が知りたくてうずうずしている。
そこへちょうど午前7時、バスがやってきた。
清は何の感情も持たずバスに乗り込んだ。
乗客はたったの5人。
新学期がスタートし、何かと忙しいので乗客は少ないのだろうと心の中で確信していた。
前の席が空いていたので前の席に乗る。何の変哲もない光景だ。
ゆっくりとバスが動き出した。
バスに揺られ、次のバス停を目指す。外は春の植物がたくさん咲いているのが見える。
そんな外の景色に見とれている時だった。
1人のある男性がバスに乗ってきた。
男性は荒々しい息を吐いている。
男性は清と逆側の席に座った。
明らかに雰囲気が違う。バスが出発し、15分後の事だった。
「お前ら!動くんじゃねぇ!」
大きな声がしたので清は驚いた表情を見せる。
唐突な出来事だったので、清は一番前の席に座ったので恐怖感が湧いてきた。
「・・・この人・・・銃を持っている・・・」
右手には銃が握られている。
見た目は30代といったところか。髭が生え、髪は随分切っていないみたいだ。
「お前ら静かにしろ!まず全員手を挙げろ!」
清は冷静になって考える。
何が起きているんだ。
とりあえず、今この状況を把握しよう。
「・・・バスジャックか」
脳裏にバスジャックと言う言葉が浮かんだ。
とりあえず今は自分の安全が第一だ。清も手を挙げる。
「よし、お前らこのまま手を下ろすんじゃねぇぞ・・・」
男性は運転席にいる運転手に近づき、何かを話している。
一番前にいる清は少しだけ男性の声が聞こえた。
「・・・京都に向かえ。そして・・・・・」
駄目だ。最後の方が聞き取れなかった。
段々と手が辛くなってくる。男性は運転手と話を終えたらしい。
「一旦手を下ろせ。現状を説明してやる。このバスは俺がジャックした。お前らは大人しく俺の言うとおりにしろ。余計な素振りを見せたらお前らの命はない」
流石の清もこの言葉には動揺した。
他の乗客も言葉を失っている。
このままでは自分達はどうなってしまうのか・・・
死ぬのか、生きるのか。
ジャックされて1時間が経過した。
清誠
No.10629451
2011年01月14日 22:27:12投稿
引用
「腹減ったな・・・」
独り言の様に聞こえるが、明らかに食料を欲しがっている。
清は中学校で食べる昼食の為に弁当を持っていた。
自分は一番前の席にいる。一番自分が狙われそうで気が気でない。
「・・・まさか自分の弁当を失うんじゃないだろうな・・・」
清は小声で言った。
「おいそこの小僧!」
案の定だった・・・
「・・・はい」
「食料もってねぇか?」
「・・・弁当を持っています。」
「そうか、それ貸せ」
「・・・でも・・・」
「立場分かってんのか小僧!」
「・・・分かりました」
清は鞄から弁当を取り出し、男性に渡した。
男性は弁当に貪り付く。
豪快に齧り付く。
清の大好きなハンバーグが無残に男性の口に運ばれる。
「・・・ああぁ・・・」
清は情けない声を漏らした。
しかし男性は弁当に夢中。自分にも少し余裕ができた。
後ろを向いてみる。自分以外に乗客は5人だ。
1人目は60代前後と思われる老人。
2人目は学校の体育教師のような顔つきの人物。熱い情熱が伝わってくるような雰囲気だ。(修造じゃないよ^^;
あとの3人は家族らしい。良い体格の父親と、母親、3歳くらいの子供がいる。父親はなんとか家族を守ろうとしているようだ。母親は困惑している。
子供は少し状況が把握できていないようだ。母親は子供が喋らないように子供の口を押さえている。
再び弁当を食べている男性の方に目をやる。
そういえばふと思い出した。
「・・・この男性、過去に見たことがあるな・・・」
そこで、勇気を振り絞り男性に話しかけてきた。
「・・・あの、お名前は何というのでしょうか?」
男性は落ち着いていたので返答してきた。
「板西 犯諏(はんざい おかす)だ。」
「・・・そうですか。ありがとうございます」
やはりそうか。清は以前ニュースで見たことがある。
この男。犯諏(おかす)は凶悪犯罪者・・・
殺人を何度も犯している。
さらに覚醒剤使用者というのも明らかになっている。
禁断症状が出て暴れだすかもしれない。
「・・・これは不味いな・・・」
清誠
No.10629630
2011年01月14日 23:17:06投稿
引用
時間が異常に長く感じる。
出発地点は大阪府吹田市だった。
犯諏と言う人物のせいで京都を目指す事になった。
ふと標識が目に入った。
今は枚方市に入った所だった。
京都府はすぐそこだ。
清誠
No.10635592
2011年01月16日 22:58:51投稿
引用
なぜか犯諏はイラついていた。
息が荒く、落ち着かない様子である。
「・・・まさか覚醒剤の・・・」
犯諏は覚醒剤使用者だった。覚醒剤が欲しくてうずうずしているのかもしれない。
「・・・これは危なくなってきたな・・・」
と小声で言ってみた。すると、
「お前、今何か言ったか?」
と言われた。
「いや、なんでもないです」
「次に変なことを口にしたらただじゃおかねぇぞ」
「・・・はい」
やばい。とにかくやばい。
本当に誰かを殺しかねない状況になってきた。刃物を持ったまま震えている。一体この先どうなるのか心配だ。
街に近づいてきたことだけあって赤信号が多くなってきた。
犯諏は運転手のそばに寄り、
「おい!信号くらい無視していけよ!」
「いやしかし・・・」
「ああ!?てめぇ殺されたいか!?」
「すいません!すぐ行きます!」
運転手は信号を無視し、道路を駆けていった。
犯諏は命令どおり行動させるために、運転手の首元に刃物を突きつけていた。
運転手は相当緊張しているみたいだ。失敗は許されないようだ。
しかしその時不幸が訪れた。
信号を無視している為に、横から車が走ってきた。
緊張している運転手は気づくのが遅くなり、急ブレーキを踏んだ。
キキキキキキキッ!
車内は大きく揺れた。
間一髪、衝突は避けたが・・・
清は前の壁に頭を打った。
「いててて・・・」
運転手の横で常に立っている犯諏は転び、腰を強く打ったようだ。
「てめぇ!何やっていやがる!もう許さねぇ!」
グサリ
鈍い音が車内に響いた。
気づいたら床に血が垂れている。
運転手は白目を向いたまま動かない。
犯諏の刃物は運転手の心臓を捉えていた。
後ろから女性の悲鳴も聞こえた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
犯諏の息遣いが尋常じゃない。
犯諏は刃物を引き抜くと、刃物は紅く染まっていた。
「はぁ・・・はぁ・・・誰か運転をしろ・・・」
犯諏はそう言った。しかし自分は自動車の免許なんて持っていない。
車内の中で運転できそうなのは・・・
「おい!そこのお前!運転しろ」
後ろの方に座っている、家族連れの男性が指名された。
清誠
No.10642608
2011年01月20日 23:00:48投稿
引用
運転席には血が大量に付いている。
「速くしろ!」
男性は急いで運転席に座った。
「・・・大型車の免許なんて持ってないのに・・・」
と弱々しい声を漏らした。
犯諏は全乗客にこう告げた。
「今からお前らのケータイを没収する。通報されないようにな」
犯諏がケータイの回収をし、これで通報する術がなくなった。どの道通報する勇気などないが。
「・・・それよりこの死体が目につくな」
ちょうど清の前で死体が横たわっている。紅い血が気味が悪い。吐き気がしそうだ。
精神的にも辛くなってきた。これからどうなるんだ・・・
標識が見え始めた。現在地は「城陽市」か・・・
ワシボンくん
No.18873261
2021年03月06日 21:10:07投稿
引用
そして城陽市は爆破した(適当)