とにかく全体的に惜しい

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両シリーズのファンなので購入前から楽しみにしつつも、どちらかに偏っていたり、二つの世界観がうまく馴染んでいなかったら残念だな、と心配していた。
しかし、実際遊んでみるとそれは全くの杞憂で、レイトンシリーズのハラハラドキドキ感と、逆裁シリーズの爽快感が、綺麗に混ざり合った最高の作品だった。
また、登場する個性豊かな脇役たちが、レイトンシリーズの絵柄で逆裁シリーズのような名前と動き、というのも個人的には非常に楽しかった。
逆裁ファンにはお馴染み、巧舟の遊び心も随所に見られ、スタッフロールでは思わず笑ってしまった。

ただ、良い所ばかりかというとそうでもない。基本的に良いゲームだけに、悪い部分がよく目立って見える。
まず、逆裁組の演技が下手。綾里真宵役の桐谷美玲はまだ聞けるが、問題は成歩堂龍一役の成宮寛貴は本当に役者なのかと疑うほどに棒読みで、全くゲームの世界に入り込めない。アテレコとドラマは別物だろうが、それでも同じく役者であるレイトン役の大泉洋、ルーク役の堀北真希などとの差がひどすぎる。実写映画版のキャストなので、キャストミスということは無いはずなのだが。
そして、未回収のままの伏線が多い。しかしこれは、一部が(ややこじつけ臭いという難点はあるが)配信コンテンツで回収されたので、これからの配信しだいなのかもしれない。配信コンテンツで本編を完結させるというのもどうかとは思うが。
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