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ステージ220："3Dテレビ"でゲームの面白さはどう変わる!?

2010年03月12日(金)更新分

ジェームズ･キャメロン監督の『アバター』を代表する"3D映画"や、ソニーやパナソニックなど家電各社がこぞって市場に投入する"3Dテレビ"など、ここ最近なにかと世間を賑わしている"3D"というキーワード。

ちなみに、2010年は"3D元年"とも言われ、いま映画業界および家電業界はまさに空前の3Dブームなんですよね。そのブームはゲーム業界にも軽く飛び火し、昨年の東京ゲームショウでは、ソニー･コンピュータエンタテインメントや、ユービーアイソフトのブースで、"3Dテレビ"を使った"3Dゲーム"のデモ展示も行われてました。

"3D"と"ゲーム"といえば、切っても切れない関係でして、古くは1987年にファミコンの周辺機器"ファミコン3Dシステム"が発売され(対応ソフトに『ハイウェイスター』や『ファミコングランプリII 3Dホットラリー』などがあった)、1995年には、ボクが大好きなゲーム機"バーチャルボーイ"(いまでも大事に保管してます)が誕生し、我々ユーザーを驚かせてくれました。とはいえ、リリースされた時代が早すぎたのか、両ハードともすぐに市場から消えてしまったけど……。

とはいえ"ゲーム"というエンターテイメントは、"3Dテレビ"と非常に親和性が高いと思うんですよねえ。近い将来"3Dテレビ"の一般普及により、"3Dゲーム"ブームが来ることは間違いないと思うんですが、ただなんでもかんでも"3Dゲーム"にすればいいってもんでもない！

ようは、｢"新しい技術"があるから使ってみよう｣ではなく、｢面白いゲームに必要不可欠なので、その"新しい技術"を使う｣というスタンスであってほしいなあと。あくまでも、"遊びの楽しさ"に繋がることがが大前提。

でないと、スーパーファミコン時代みたいに画像の"回転･拡大縮小"機能が使えるようになったからといって、ゲームタイトルやらメーカーロゴやら、なんでもかんでも"回転･拡大縮小"してた、おバカな使い方となんら変わらない(笑)。

"3Dテレビ"でレースゲームやFPSが遊べるとなれば、そりゃ迫力も臨場感も増幅されて、面白くなるとは思うんですけど、｢映像、すげーなー！｣と思うのは最初のうちだけ。だからこそ、子どもだまし的に"新しい技術"を使うのではなく、｢うわー、"遊び"として新しくて、すげーなー！｣と思えるような作品を期待したいです。

"3Dテレビ"は、もしかしたら"ゲーム"の質をがらりと変える調味料になるかもしれない。でも"3Dテレビ"が一般過程に広く普及するまでにはそれなりの月日が掛かるし、また専用メガネをかけなければならないというハードルもある(ボクみたいなメガネ使用者にとっては、メガネのうえからメガネをかけなければいけない。これはひとつの課題)。

ちなみに、"3D"は"3D"でもちょっと技術的には異なるけど、現在ニンテンドーDSiウェアで配信されているパズルゲーム『立体かくし絵 アッタコレダ』が面白いなあと。ニンテンドーDSiを傾けることによって、ゲーム中の景色もそれに合わせて変わるという不思議な作品なんですが、これはニンテンドーDSiのカメラでプレイヤーの顔を認識し、画面を覗き込む角度によってゲーム画面を制御しているらしい。これってゲームにおける"3D"の正しい使い方だと思う("顔認識"や"3D"という技術を上手にゲームの楽しさに繋げている)。

はてさて、まだ"地上デジタル放送"化の準備が進んでいない人もたくさんいるなか、"3Dテレビ"が広く普及するのは当分さきな気がしますが、早く"アッと驚かせてくれる3Dゲーム"を遊んでみたいものです。

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