全世界のオンラインゲーム市場を席巻した『ワールドオブウォークラフト』だが、ここ数年間成長幅が停滞する姿を見せており、「ポストWOW」を目指すタイトルが1つまた1つと姿を表し始めている。
その中でも注目されているタイトルはバイオウェアが開発中の『Star Wars: The Old Republic』だ。
アメリカの国民的コンテンツである「スターウォーズ」を素材にRPGの名家バイオウェアが製作中のこのタイトルは、ダースベイダーが現れる数千年前、旧共和国とシス帝国間の戦争が銀河系を二分していた時代をMMORPG化させたもので、現在北米オンラインゲームユーザーが期待するオンラインゲーム1位に選ばれている。
実際にβテストの前段階であるファミリーテストには150万人もの人が加入し、アメリカゲーム業界を驚かせた。配給会社のEAは正式オープン後には加入者が1,200万人まで増えるという自信を見せており、ブリザードのマイク・モーヘイム代表もGDCで“『Star Wars: The Old Republic』は素晴らしいゲーム”とコメントしている。
最近オープンβテストを終了し正式サービスへ突入したTrion Worldsの『RIFT:Planes of Telara(以下RIFT)』もポストWOWとの呼び声が高いタイトルだ。
1日より月定額正式サービスへと突入した『RIFT』はゲームの世界「Tekara」で長らく続いていたThe DefiantとThe Guardiansとの戦いの最中に、「リフト」と呼ばれる時空間の亀裂が各地で発生しそこを通ってモンスター達が人間界に侵入してくるという設定のタイトル。特に、優れたAIキャラクターが登場し戦争にアクセントを加える大規模戦闘が大きな評価を得ている。
このタイトルは『エイジオブコナン』や『ウォーハンマーオンライン』で問題視された各種バグや遅い対応で没落の道を歩いた西洋ゲームとは違い、安定したサービスを継続しており、現地ゲーム専門メディアでも高い評価を受け人気を集めている。
このような良い成果を見て、韓国ゲーム企業等もこのゲームに注目している。最近ではNHNやネオウィズゲームズがパブリッシング交渉に臨み、他の韓国ゲーム企業も韓国での版権を得るためTrion Worldsとの接触を試みているようだ。
NCソフトの『ギルドウォーズ2』もポストWOWとして注目されているタイトルだ。累計販売量700万枚に達する『ギルドウォーズ』の力に後押しされて、西洋オンラインゲームユーザーの絶対的支持を受けている『ギルドウォーズ2』は、NCソフトの北米スタジオであるアリーナネットで開発されており、『ギルドウォーズ』の世界の250年後を描いている。
MORPGであった前作とは違い、MMORPGジャンルとして生まれ変わっており、4年間250人の人材、400億ウォン以上の製作費が投じられている。
世界3大ゲームショウの一つGC 2010では最高のオンラインゲームとして選ばれている『ギルドウォーズ2』は秋頃にアメリカで発売される予定になっている。