今年韓国ゲーム市場の話題は「変化」と「革新」だ。ゲーム企業間の買収合併が相次いで行われ業界地形が大きく変わり、市場は資本と開発力で先を走るNCソフト・ネクソン・NHNを中心に再編された。NCソフトはMMORPG、ネクソンはカジュアルゲーム、NHNはゲームポータル分野で競争力を築いてきた。しかしビッグ3と言えども市場の流れに合わせた変化を求められてきている。
NCソフト、大作発売時までに売上安定がカギ
NCソフトは2012年『ブレイドアンドソウル』『ギルドウォーズ』の様な大作が出て来るまで安定した売上基盤を確保する事がカギとなっている。今年NCソフトは『AION』と『リネージュ』で売上を伸ばした。
特に『リネージュ』は大々的な「リモデリング」作業を行い、料金制に部分有料化を導入し大規模コンテンツを追加することで、休眠ユーザーが数多く『リネージュ』を再度プレイするようになり、新規ユーザーを大きく増やすことに成功した。そして今年の3分期『リネージュ』の売上は405億ウォンを記録し、昨年よりも61%増えるという結果を残している。
『リネージュ』を生き返らせたNCソフトは年末から『リネージュ2』に集中し、さらにカジュアルゲーム事業にも積極的に取り組む予定だ。
NCソフトはPopcap Worldのカジュアルゲームを韓国内サービスする。Popcap Worldは『Plant vs Zombie』『BEJEWELED』等簡単に楽しめるカジュアルゲームを集めたサービスだ。既に全世界15億人のユーザーが楽しんでおり、NCソフトがこれをオンラインゲームで作りサービスする予定だ。
ネクソン、買収合併企業とのシナジー効果創出の力を入れる
NCソフトと双璧を成すネクソンは、今年売上1兆ウォン突破することが目標だ。中小ゲーム企業Neopleを取得し『ダンジョンアンドファイター』を確保し、ゲームハイ、Ndoors等も取得しているネクソンは、これらのゲーム企業を通じてシナジー効果を作りだすことに力を入れている。今後は『デカロン2』や『三国志を抱く』等取得した企業が開発した新作が公開されていく予定だ。
ネクソンにとって「アキレス腱」だったMMORPG開発にも挑戦する。ネクソンはこれまでカジュアルゲームでは強かったがMMORPGでは失敗が多かった。ネクソンはEXC Gamesを子会社に置き、MMORPGに投資を行い、本社代表が直接子会社代表を務め開発を指揮するほど積極的な動きを見せている。取得した会社が成果を見せ、自主開発ゲームが出てくる来年が勝負どころとなる計画だ。
NHNスマートフォンゲームで挽回を
NHNはゲームポータル「ハンゲーム」で成長を遂げた企業だ。しかし最近、主要収益源である花札賭博・ポーカーゲームが縮小し売上も減っている。射幸性問題で社会的問題となり、これ以上花札賭博やポーカーゲームに依存できなくなった為だ。3分期の売上も前分期比4.3%減少となる1,058億ウォンとなり、さらに中国法人の撤収でグローバル事業にも赤信号がともっている。
NHNはスマートフォンゲームに死活をかけた。韓国と日本のスマートフォンゲーム市場に1,000億ウォンを投資する方針だ。その為スマートフォンゲーム開発会社を積極的に取得している。その一方でオンラインゲームパブリッシングの強化も行い、来年からは『TERA』『ASTA』『メトロコンフリクト』等大型の大作ゲームを順にリリースしていく予定だ。
ゲーム業界ビッグ3は変化を積極的に受け入れている。彼らの変化を会社だけでなく業界全体に影響を及ぼすと周辺の関心も非常に高い。いっそう激しさを増すゲーム市場において新たな領域で突破口を模索するビッグ3の勢力が来年よい実績となって実を結ぶことができるのが興味深い所だ。
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