中国オンラインゲーム市場、沈滞期に入る? Sgame(エスゲーム)
メーカーリリース
2011年01月17日 19:12:17投稿
中国
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毎年成長を続けてきた中国オンラインゲーム市場だが、最近沈滞期に陥っている。 途方もないインターネット人口とゲーム人口の急速な普及をベースに爆発的な成長を見せてきた中国のゲーム市場は、去る2分期と3分期連続でマイナス成長となっている。これは2008年1分期以降2年ぶりの事だ。 これは、これまで恐るべき成長の勢いを維持し続けてきた中国オンラインゲーム市場においてバブルがはじけ始め、これに伴いゲーム業界の再編が行われているものと見られている。 2010年の中国オンラインゲーム市場の総売り上げ規模は、2009年の約3250億円から20%程成長となる約4130億円に迫ると見られている。 しかし、中国オンラインゲーム市場の発展速度は、昨年から減速の兆しが明確に出てきている。これはオンラインゲーム産業が急速な成長を見せた過去10年以来、初めての現象だ。 中国オンラインゲーム市場は2008年1分期591億円の売上を達成して以降、2010年まで成長を続けてきたが、2010年1分期オンラインゲーム市場の売上は前分期比4.1%の成長に留まり2008年以降最も低い成長の幅を記録した。 2010年中国ゲーム市場の2分期売上は前分期比0.5%減少となる77億8,300中国元(約978億円)となり、3分期にはさらに0.3%減少となる 77億5,800万中国元(約974億円)と2分期連続マイナス成長を記録した。 中国のゲーム専門家は、最近中国オンラインゲーム市場の成長鈍化の理由について、利用者数増加の勢いの鈍化とゲームの発売延期、また四川大地震による業界休業等が影響を及ぼしていると分析している。 中国インターネット情報センターは、昨年中国オンラインゲームユーザー数は2億9600万人で、利用率は70%を越えたと発表した。調査によると上半期の間に約3,000万人のユーザ−が増加したが、この数字はここ5年間で最も低い増加率であると説明している。 また、これまでテンセント、シードナイン、キングソフト、ネットドラゴン、巨人網絡、チャンユー、シャンダゲームズ等が上場し、オンラインゲーム市場の急速な成長を率いてきたが、市場を率いているゲーム企業のゲーム開発費の上昇と開発期間の長期化も問題であると指摘されている。 あるゲーム専門家は“これまで成長を続けてきた中国オンラインゲーム産業が、小幅ではあるが2010年2分期を境にマイナス成長となった。オンラインゲームの先進国である韓国でも10年を境に体質改善が行われた事もある為、中国オンラインゲーム市場も今回の停滞を契機に市場に変化を起こす必要があるだろう。”とコメントした。