他のハイテク各社は不安を感じながらもハッカーらと事実上の停戦協定を結んでいるのに対し、ソニーは訴訟などでハッカーらと敵対している。セキュリティーの専門家らは、ソニーがサーバーの重要部分の十分な保護や監視を怠り、車内に鍵を置き忘れたも同然だったと指摘している。

他のハイテク各社は訴訟に頼らずハッカーのエネルギーをよい方向に導く手段を見いだしている。例えばマイクロソフトはゲーム機「キネクト」の鍵を開けたハッカーの一部を同社の会議に招待。グーグルはバグを特定した善意のハッカーに報奨している。これに対しソニーは、はるかに頑固だと話すのはセキュリティー会社モカナのシニアアナリスト、ロバート・バモシ氏だ。「ソニーのようなハードウエア会社はセキュリティーの研究者が欠陥を指摘しても聞き入れようとしない」という。