韓国有名ゲームポータルがスマートフォン市場・モバイルコンテンツ市場に目を向け着々と動き出している。

既存のモバイルゲーム専門企業の他にNHNやネオウィズ、CJインターネット等韓国を代表する大型ゲームポータルが先を争って市場開拓の為の動きを見せているのだ。これはソーシャル機能の拡大、スマートフォン等携帯PCの普及、既存市場の限界など様々な要素がかみ合わさって起こっている現象と解説されている。



<NHN、3年間で1,000億を>

NHNのゲームポータルハンゲームは最も積極的にスマートフォン事業に臨んでいる会社の一つだ。ハンゲームは日本NHN Japanで運営しているハンゲームジャパンと力を合わせて日韓両国家に「空前絶後のモバイル王国」を建設するという抱負を掲げている。



実際にハンゲーム記者懇談会で、ジョンウク代表が“3年間で1,000億ウォンを投資する”と明らかにしたことがあり、すでに内部では相当数の開発人員がモバイル分野に投入され、2〜3個の子会社設立も目前にあることが分かっている。

NHNはひとまず来年まで全てのゲームを無料で配布し市場を引き付けて、今後iPhone・Android・Windows mobile全てに競争力のあるコンテンツを出し、韓国モバイル市場で最大50%まで占有率を高める計算だ。

<ネオウィズ、ジオインタラクティブ買収>

ネオウィズは最初から韓国内有力モバイルゲーム開発であったジオインタラクティブを22億1,200万ウォンで取得した。以後ジオイタラクティブは「ネオウィズモバイル」と社名を変更し、この会社を通じて韓国内スマートフォン市場を席巻する計画だ。



97年に設立されたジオインタラクティブは、過去のPDAゲーム、PS2ビデオゲーム、そして数多くのフューチャーフォンゲームを開発する等、専門分野が強いモバイルゲーム開発会社で、現在14種のスマートフォン専用ゲームを開発している。

開発人員は80人に達し、ジオインタラクティブを陣頭指揮したキム・ドンギュ代表がネオウィズモバイルの共同代表としてモバイルゲーム事業の指揮をとっている。ネオウィズ側はネオウィズゲームズのゲームポータルP-MANGと連携して多様なシナジー効果を出すと意気投合している。

<CJインターネット、ウィメイド「一歩前に」>

CJインターネットとウィメイドも素早い動きを見せている。先にCJインターネットは7月に開いた記者懇談会で、ナム・グンフン代表が“ソーシャルゲームとスマートフォンゲームに100億ウォンを投資する”と語りモバイル市場の重要性を強調している。



実際に現在CJインターネットは、内部に2〜3個のモバイルゲーム開発会社と買収関連の交渉を行っている。CJインターネットは来年に自社のゲームポータルネットマーブルと関連したモバイルゲームを多数出す計画だ。

ウィメイドも似た様な状況だ。ウィメイドは過去ネクソンモバイルの代表職を務めていたクォン・ジュンモ社長傘下のモバイルゲーム開発会社に株式投資を断行し、最近フューチャーフォンで初めての作品を発売しこれも良い反応を得ている。




その他にもNCソフトが近い将来スマートフォンを中心とした大変化を模索いており、既存モバイルゲーム界大手も続々とスマートフォンゲームを準備を行いあわただしい動きを見せている。

あるスマーフォトン専門家は“定額制の活性化が韓国内スマートフォンモバイルゲーム市場にとって良い兆しとなっている。定額制が活性化すれば単純なゲームから複雑なオンラインゲームまで自由に楽しむ「モバイルゲーム文化」が定着し、それによって大きな市場が開かれる”と見通している。

この専門家は“韓国のゲームポータルも日本を見て定額制が活性化したモバイルゲーム市場がどのくらい大きな物なのかをすでに知っている。迅速に動き出した企業が大当たりを見せる可能性は十分にあると思う。”と付け加えた。