韓国でのゲーム企業の中、今年最も大きな成長を記録したネオウィズゲームズの歩みに「赤信号」が灯っている。先日Sgameでも取り上げた『スラッガー』の製作会社Wisecatの買収に続き『FIFAオンライン2』『クロスファイア』など看板タイトルの再契約という問題に状況に直面しているためだ。
<参考記事>
EA、新たな韓国内パートナーとしてNHNが有力!?
NHN『スラッガー』開発会社Wisecat経営権取得
今までEAとネオウィズゲームズはネオウィズゲームズ側が共同製作費と韓国内パブリッシャーとして全体の売上の70%を取得し、海外の場合約20%を取得していた。『FIFAオンライン2』の韓国内月間売上は平均60億ウォン(約50億円)水準でワールドカップが開かれた今年は史上最大の売上を記録している。
しかし、今年の7月30日までEA社との再契約ができなかったため、EAコリア側は『FIFAオンライン2』サービスを廃棄し「FIFA 11」の物理エンジンをベースに『FIFAオンライン3』を自ら製作、独自サービスを進行する方案を進めている。
ネオウィズゲームズが解決しなければならない問題は『FIFAオンライン2』だけではない。
スマイルゲートと結んだFPSゲームの『クロスファイア』のグローバルサービス版権契約の延長も重要な状況だ。『クロスファイア』はTENSENTを通じて中国にサービスし、同時接続者が200万を超えている。これによって韓国での月間売上は約150億ウォン。しかし、韓国ではいまいち盛り上がりに欠ける。また、『クロスファイア』のサービス再契約もスマイルゲートがあまり関心がないということが確認されている状態だ。
ネオウィズゲームズが『クロスファイア』の韓国内会員データベースを保有しているが、大きな実績がないためスマイルゲートが決別を選択するとしてもこれを抑制する手段が事実上ない。
『FIFAオンライン2』再契約に集中したネオウィズゲームズは、Wisecatの離脱で虚を突かれた状況だ。スマイルゲート社の新作『プロジェクトG』を自社のゲームポータルPmang(ピーマン)を通じてサービスするなど友好的な関係維持に努めてきたが、Wisecatの離脱で分かるように「楽観は禁物」の状況だ。
パク・ジンファン(前ネオウィズゲームズジャパンの社長、前ゲームオン取締役。)、チェ・グァンホなど(前韓国本社社長で最近まで日本のゲームオンの社長。現在は日本で休養中)専任経営陣らが積み重ねた土台をイ・サンヨプ代表(前ゲームオン専務)が2010年に入り最高の成果を出してきたが当面した難題を解決できない場合、2010年の最終成果は下落傾向になる可能性がある。
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